深刻な学習問題における学校側の対応


子供の学習問題が深刻になり、なんらかの措置をしなければ授業についていくのが難しくなってきた場合は、特殊教育と普通教育の行き来の激しいアメリカならではのやり方で、学校は普通次のような流れで対応をします。
 

  1. 先生や親から子供の学習状況の改善の必要性が提言されます。

  2. それを受けて、先生が、親、同学年の先生、校長先生、その他のスタッフなどに相談しながら、新しい教授方法や問題解決方法を決定し教室で施行します。その際、新しいやり方の効果を記録し続けます。

  3. 効果がある場合は、先生はその方法を採用し続け、生徒の個人ファイルに記録を残し、親に報告します。そして、問題解決プロセスはここで終了します。

    効果がない場合は、先生は子供の学習サポートチームに照会します。サポートチームは学校での子供の学習に関わるスタッフ(先生、スクールサイコロジスト、ソーシャルワーカー、ESLの先生、特殊教育の先生など)からなり、問題内容によってメンバーが多少異なります。その際、先生からチームのミーティングの連絡がありますから、親もチームの一員として子供に関する情報を提供する準備をしましょう。

  4. 既に何人もの方が経験されているかと思いますが、問題解決目的のミーティングには子供の学習に携わるチーム全員のスタッフが集まりますので、初めて参加される時は圧倒されてしまうかもしれません。多い時には10人以上集まる場合もあります。複数のスタッフで問題解決をするこのアメリカ式のやり方は、子供に対する偏見を減らすことと子供の学習問題を多角的に見る目的があり、人数と問題の深刻さが比例しているわけではありません。

    ミーティングでは、子供の性格や行動、学習状況などを各チームメンバーが報告し、状況を改善する様々なサポート方法の案を皆で出し合い、新しい方法を試すプランを立てます。プランを実行するのは主に先生やその他子供の学習に直接携わるスタッフですが、時には家庭でということもあります。英語に不安な方は、理解の面だけではなく、情報提供という役割を果たすためにも、このミーティングにバイリンガルの知り合いなり、日本語の話せるスタッフをリクエストするなりして、同席してもらうことをお勧めします。

  5. 4〜6週間後ぐらいに新しい方法の効果がどうであるかを報告するミーティングがあります。そして、その方法を続けるべきか、やめるべきか、多少変更をするべきか、新しい方法を考えるべきか等が話し合われます。(場合によっては、方法の妥当性や効果の確認のため、この時期に非公式な査定が行なわれます。)

    効果がみられた場合は、記録が生徒の個人ファイルに残され、親に報告され、問題解決プロセスはここで終了します。

    効果がない場合は、新しい方法を試し、再び様子をみるか、特殊教育の個人サポート、もしくは、学習以外でのなんらかの便宜がはかられるように正式な査定の手続きを始めることになります。

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