ESLプログラムの内容


第一言語を英語としない子供達のためにほとんどの公立学校がESL(English as a Second Language)プログラムを設置しています。子供達の受けるプログラムはどんな内容なのでしょう?学区によって内容が異なると思われますので、ここではイリノイ州第39学区の場合を説明します。(*現在は内容が異なっているかもしれません。)

ESLプログラムに参加する前には全員 Idea Proficiency Test(IPT)と呼ばれるテストのオーラル(oral:1〜8年生)、リーディング(reading:2〜8年生)、ライティング(writing:2〜8年生)のテストを受けなければなりません。テストの結果により、3つの英語のレベル(Non-English Proficient、Limited English Proficient、Competent)に分けられ、プログラムの内容が決まります。

Non-English Proficient(初級)コースは、マグネットプログラムと呼ばれ、学区内の1校で教えられます。ですから、他の学校に通っている子供達は毎日1時間半の授業を受けるために移動しなければならず、そのために大好きな体育や休み時間を犠牲にしなければならないこともあります。授業内容は Ballard and Tighe Language Acquisition Programというモデルを基に進められます。
Limited English Proficient(中級)コースは、ESLのアシスタントがクラスとESLの先生達と連絡を取りながら、毎日30分以上、子供達の学習を直接サポートします。サポート内容は Ballard and Tighe Language Acquisition ProgramとESLではない普通の授業内容の両方をカバーし、普通の授業についていくのにどういったサポートが必要であるか、個人のニーズが考慮されます。
Competent English(上級)のレベルになると、ESLプログラムを終了したことになり、直接の学習サポートはされません。代わりに授業に問題なくついていけるか常に注意するリストに入れられます。必要に応じて、クラスの先生と相談し、必要な授業方法や宿題の調整をすることもあります。

ESLプログラムでの英語の学習具合は定期的にチェックされ、個人のニーズが測られます。そして、年に一回の英語実力テストによってプログラムの内容が子供の英語のレベルに合っているか確認されます。


【ユニークなケース】

イリノイ州では学校で20人以上母国語を同じとする子供がいる場合はバイリンガルの先生を設置しなければならないとされているのですが、日本語でそれを実施している学校が郊外のシャーンバーグ(Schaumburg)にあります。日本からの駐在家庭の多いこの地域にあるThomas A. Dooley Elementary Schoolでは10人に1人は日本人と言われるほどで、幼稚園レベルからアメリカ人も日本人も一緒で、英語だけの日、日本語だけの日を交互に、学習を進めていく学級があります。現在は5年生まで日英両語のデューアル(dual language)プログラムをオファーしているようです。デューアルの場合は、他の英語一言語だけのクラスと同じようにカリキュラムを進めなくてはならないため、基本的に片方の言葉で習ったことを別の言語で復習する(内容のオーバーラップ)という形ではありません。ですから、途中転入になると片方の言語のレベルに追いつくのに苦労することになるため、バイリンガルリサーチなどではデューアルで学習する場合は初め(幼稚園)からやる方が効果的と報告されています。

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06/05, 2/08 rev
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