赤間関硯本家 玉弘堂 堀尾信夫 ウェブサイトへようこそ。
 
 赤間関硯(通称 赤間硯)。その起源は鎌倉時代にさかのぼるといわれています。赤間関硯は、発墨にすぐれ、赤褐色の美しい色合いと巧みな彫り飾りが目にも美しく、古くから和硯の最高級品として親しまれてきました。

 今から約6千万年前、現在の北九州から山口県の中西部に広がっていた湖に堆積した火山性の砕屑物からなる地層に属する赤色岩層(通称 赤間石)が原石です。宝石のような美しさはありませんが、見ていると墨がすってみたくなる硯。明治29年創業の玉弘堂 (四代目 堀尾信夫)は、そのような硯作りを目指しています。

 赤間関硯の制作には一硯、一硯を手間と時間をかけて仕上げるため、大量生産はできません。しかし、それだけにその一硯には硯司(すずりし)の厚い真心が込められており、石の冷たさを感じさせない温かい感触には、俗塵を忘れさせる雅趣があります。

 
     
 
 
   
©2005 Nobuo Horio all rights reserved.