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	1998年8月11日   2000年には電子メールが危ない？ 　全世界の企業の3分の1が，メッセージングシステムに2000年問題の被害を受ける危険性がある。あなたの会社もその中に入っているかもしれない。 　一部の企業で旧型のメッセージングシステムからのユーザーの移行が遅れると，2000年を迎える際，これが原因で他の組織に問題が飛び火する可能性がある。旧型システムが，メッセージやメール対応アプリケーションの中に不正データを生み出し，その気はなくてもメッセージの削除や不正なソート，電子メール検索システムの機能不全などを引き起こす可能性があるからだ。 　Ferris Researchによれば，全世界で数百の組織が，2000年問題への対応で課題に直面している。2000年問題に対応していないシステムには，IBMの「OfficeVision」の一部のバージョンなどのレガシーアプリケーションだけでなく，Lotus Developmentの「cc:Mail」と「Notes」，それにMicrosoftの「Microsoft Mail」および「Exchange」の旧バージョンも含まれる。 　ニューズレターElectronic Mail & Messaging Systemsの編集ディレクター，Eric Arnum氏によれば，cc:Mailユーザーは現在1380万人，またMicrosoft Mailユーザーは620万人だ。DB6ポストオフィスデータベースをベースとするcc:Mail 2.xとMicrosoft Mailのすべてのバージョンが問題に未対応だ。 　とりわけ大規模企業にとって，時間は迫ってきている。 　Ferris Researchのアナリスト，David Ferris氏は，「3万人以上のユーザーを抱える大規模企業であれば，2000年に向けて（新たなメッセージングシステムに）移行することはもはや遅すぎる」と語った。「実際に今から開始したとしても，プランニングに3カ月かかり，パイロットテストに3カ月はかかる。しかも移行できるメールボックスの数は，1カ月当たり最高5000だろう」（同氏） 時間がない 　PNC Bankは，大量のメッセージングユーザーを移行させるのには膨大な時間が必要なことを既に証明している。同社は'97年5月に，IBMのOfficeVision/VMS，Microsoft Mail，cc:Mailシステムから2万6000人の電子メールユーザーの半数以上をNotesに移行させる作業を開始した。だがその作業はまだ完了していない。 　同社のメッセージング技術担当マネジャー，Mike Mottola氏は，「われわれの目標は，約1万3000人ユーザーをNotesに移行させることだ。今日までに9700人の移行が完了した」と語った。 　またITT Defense & Electronicsでは，cc:Mail DB6，Microsoft Mail，Mailworksを利用する5500ユーザーを「Exchange」にアップグレードさせることを昨年決定した。その背景には2000年問題への懸念があったという。 　同社のCIO（最高情報責任者）で情報技術担当副社長のVictor Rios氏は，「2000年になった時に電子メールシステムが間違ったデータを提示したとしても，それは致命的な問題にはならない」とし，「だが，多くのテストを行わない限り，電子メールシステムの一部が全く稼動しなくなる不安は残る」と語った。 　旧型のメッセージングアプリケーションを利用している企業にとっての明白なソリューションは，2000年対応のプラットフォームに移行することだ。問題は1つ。現在普及しているメッセージングシステムでさえ，完全には2000年問題に対応していない点である。 旧バージョンの問題 　NotesとDominoのリリース4.5と4.6は，2000年問題に対応している。だがLotusは最近，Notes 4.1以前のバージョンで，サーバコンソールとログの日付けの表示に関する問題があることを発見した。 　Lotusでは，リリース4.1以前を利用している顧客に対し，リリース4.5.5への1回のみの無料アップグレードを提供している。 　また，Microsoft Exchange 5.0ユーザーが2000年問題に対処するためには，Service Pack 2と現在出ているホットフィックスをインストールするか，あるいは今後出されるService Pack 3をインストールする必要がある。Exchange Server 4.0，4.x，5.xクライアントのユーザーもまた，最近のサービスパックをインスト−ルする必要があると同社は説明している。 　Novellの「GroupWise」のバージョン4.1と5.2については，テストが実施済みで2000年対応となっている。だが同社は，5.0と5.1についてはテストを行っておらず，5.2にアップグレードするよう，ユーザーに呼びかけている。 　しかし，規模の小さな会社の情報システム担当者は，こうした警告が出ているにもかかわらず，移行しなければならないという危機感があまり強くないようだ。 　例えば，25人の電子メールユーザーがいる製造業のPandrol Jacksonでは，Microsoft MailからExchangeへの移行時期をまだ決定していない。 　同社のネットワーク管理者，Tony Iorfino氏は「実際は評価段階にも入っていない」とし，「2000年前に移行しなければならないことは分かっているが，それまでは，Microsoft Mailを利用するつもりだ」と語った。 [Christy Walker，ZDNet/USA]		今日のニュース AMDが新ロードマップ。Hammerは最長6カ月延期< 米国4月27日のニュース速報 JPドメインはどこへ向かう？──変革の時を迎えるドメイン（下） わが家のブロードバンド化計画（6）──世界中からアクセスできることの意味 JPドメインはどこへ向かう？──変革の時を迎えるドメイン（上） NTTがP2Pの「意味情報ネットワーク」発表，だが……？ Microsoftがサービス部門を統合した理由 デジカメは小マメなチェックがベストバイの秘訣！（プリンタ・スキャナ・デジカメ相場情報） 「Windows XP Ready PC」はパソコン買い換えの好機？ Windows XPの不正コピー防止システムは“大規模な変更”に反応 MSの「享楽的愛」って？　法人顧客26社がウイルス感染の恐れ PCから「extended PC」へ――Intelが描く未来予想図 「2001年はゲームの年になる」――ソニー・徳中CFO(ZDII) Intel，「第2のムーアの法則で復活する」 携帯電話にIM――Nokia, Motorola，Ericssonがプロジェクト立ち上げ 「悪法は去れ」――Gatewayがテクニカルサポートのルールを改善 国内のDSL加入者，10万人を突破 「Jxta」は次世代のインターネットプロトコル？ 徐々に効力を増すNapsterの遮断措置 AMD，Clawhammerの「サイズ」を明らかに 国内4月27日のニュース速報 米国4月26日のニュース速報 汎用JPドメイン，申請の半数以上が競合 FOMA端末はやっぱり高い──iアプリ容量も変更なし スピードネットが狙うのは“隙間”か？ 問題は画面デザイン？──Windows XP日本語ベータ2レビュー http://www.zdnet.co.jp/shopping/0104/26/w_tpdaimp.html SCEI，プレイステーション2用Linux「PS2 Linux」をリリース 「知的所有権」か「言論の自由」か――避けられない軍拡競争 オンライン広告市場，年内回復の見込みはあるか？ ドコモ，FOMAサービス10月1日本格スタート──端末，料金体系も発表 コダック，インターネットプリント事業でクリック＆モルタル コンパイラがIA-64チップの性能を引き出す――Intelと中国科学院が提携 マイクロマシン分野への領土拡大を狙うIntel まだ青いBluetooth，米アナリストが出荷予測を下方修正 IMがブラウザを超える日が来る？ スピードネット，月額4350円で5月サービス開始 国内4月26日のニュース速報 米国4月25日のニュース速報 総務省，ADSLの他社サービス妨害で再度NTTに指導 MSの切れ者技術者，Hejlsberg氏がC#を語る 「AirPort」って確か…… 幅広いユーザー層の希望に応える，お気軽＆お手軽CD-R/RW！（記憶装置・ディスプレイ相場情報） Lモード端末は年内カラー化，手数料は9％――NTT東西がLモードの説明会を開催 サーバ市場進出にかけるAMD，Intelに勝利する日は来るか？ スカパー，ADSLとFTTHにラブコール ハイテク業界に即時停戦を求む マイライン，800万人以上の登録が間に合わず ニコン「COOLPIX995」を発表，4倍ズーム搭載 「Informix顧客にDBを強要しない」とIBM 「銃乱射事件はゲームが原因」――遺族らがゲーム会社を提訴 MSの「抱き合わせ作戦」再び。今度はMedia Player 8とWindows XP ソニー，8センチCD-R/RW対応デジカメ「CDマビカ」を発表 Microsoft，新サービス部門を.NETの足がかりに 白くスリムな新iBook，間もなく登場か？ 国内4月25日のニュース速報 米国4月24日のニュース速報 今日の新製品
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