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• バイアグラを開発した米ファイザー社

日本では推定で1000万人の男性がインポテンツ（勃起不能）を患っている。
大部分は治療できるものだというが、これまでは注射、陰茎内移植、血管拡張手術などの治療法であった。が、世界ではじめて簡単に飲んで効く経口勃起薬が米食品医薬品局（ＦＤＡ）で認可された。

◆注射や移植手術も必要無し

勃起不能は結婚生活を破壊させる原因になっており、男性にとっては深刻な問題だ。しかし、 注射は痛そうだし、埋め込み式陰茎支持具の挿入移植手術まで受ける気はしない人も多い。 簡単に飲んで勃起効果のある薬はまさに夢のような話だった。ところが今、その夢が実現した。　その薬とは、ファイザー製薬の経口勃起薬。薬の効果は、精神的な原因で起こる勃起不能の場合は80％、 器質的障害が原因の場合は60〜70％の患者に効果があると報告されている。

◇　ＦＤＡ公式発表の日本語訳抜粋　◇

◆注意事項

1. バイアグラはインポテンスの治療薬であり、健全な男性が精力増強のために服用する薬ではありません。正常な勃起の認められるかたはバイアグラを服用しないでください。
2. バイアグラは男性のインポテンスを治療するための薬です。女性の性感を高めるために服用しないでください。
3. バイアグラはおおよそ３０％のインポテンスの男性に関してはその効果が認められません。バイアグラを服用しても勃起が認められなかった場合は、あなたはバイアグラの効かない人である可能性があります。勃起しないからといってバイアグラの服用限度量（一日一錠）を超えて服用しないでください。
4. バイアグラは糖尿病が原因で引き起こされているインポテンスには効果が薄いと報告されています。
5. 心臓病もしくは心臓疾患をお持ちのかたはバイアグラを服用しないでください。死亡事故を引き起こす可能性があります。
6. ニトログリセリン、硝酸塩基系の薬、血圧の降圧剤を服用している方はバイアグラを服用しないでください。死亡事故を引き起こす可能性があります。
7. バイアグラにより長年悩んでいたインポテンスが治り、嬉しさのため過度の SEX に耽溺し、その結果として心臓麻痺・ショック等で死亡した例が報告されています。
8. バイアグラと他の薬の併用はおひかえください。
9. 以下に該当するかたはバイアグラの服用をお控えください：

• 入院中もしくは投薬をうけているかた。
• 他のインポテンスの薬を服用している方
• 極度に疲労感もしくは衰弱のある方
• 手術後６ヶ月以内の方、
• 心臓病・脳障害・高血圧症・低血圧症・アレルギー・アトピー性症状等により、入院中もしくは投薬を受けている方。

◆服用方法

1. バイアグラは性交の一時間前に水とともに服用してください。人によっては４時間から３０分前の服用がもっとも効果的なことがあります。その場合は各自で時間を調整してください。
2. バイアグラは一日一錠を超えて服用しないでください。
3. 連続の使用はさけてください。（２日以上の間隔を空けること）

◆副作用

• バイアグラに関しては以下の副作用が認められています。

◆勃起は以下のようにして起こると考えられています。

• 性的興奮により、大脳から”ペニス中の化学物質（cyclic GMP)の分泌を増量せよ”とのシグナルが発せられる。
• GMPによりペニス中の海面体がリラックスした状態になる。さらにGMPの働きにより、ペニス中の動脈が広がる。
• そのため、大量の血液がペニスに流れ込み、ペニスが勃起する。ただし、流れ込んだ血液はペニス中の静脈よりたえず流れ出ている。  
• 健康な男性の場合は、十分なGMPの分泌が行われるため、勃起後に硬化した海面体がペニス中の静脈が圧迫するため、血液の流出が妨げられる。
• そのため勃起が持続する。インポテンツの男性はGMPの分泌が少ない。もしくは、GMPを破壊する酵素の分泌量が多すぎる。
• その結果、ペニス中の静脈から勃起に必要な血液が流れ出してしまうため、勃起しない。もしくは勃起してもすぐに萎えてしまう。   
• バイアグラはこのGMPを破壊する酵素の働きを弱める。したがって少量のＧＭＰでも完全な勃起がおこる。