メラトニン

メラトニンは松果体から分泌されるホルモンで、睡眠・覚醒サイクルを調整しています。年齢とともにその分泌量は減少していき、年を召した方が若者ほどうまく眠ることができないのは、これが原因だと考えられています。メラトニンは睡眠薬のような中毒や副作用の危険のない、よく効くスリープ・エイドです。

また、メラトニンは時差ボケにも効きますし、強力な抗酸化作用があり、気分をすっきりさせ、免疫を強化し、体内のフリーラジカルを減少させることが知られています。研究の結果、メラトニンは加齢プロセス全体をコントロールしているらしいことがわかってきました。

メラトニンは自閉症の治療にも効果を上げています。治験をした研究者にによれば、メラトニンは自閉症児が朝まで眠るのに役立っただけでなく、気分をよくし、強迫症的行動を減少させたとしています。これらの自閉症児は「完治」はしませんでしたが、かなりよくなりました。

メラトニンは繊維筋肉痛（fibromyalgia）の治療にも効果を上げています。メラトニン単独で睡眠の問題が解決し、痛みが軽減した人もいれば、メラトニンとアミトリプティリンの組み合わせが一番よく効くと言う人もいます。