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155 名前:名無しさん@LV2 投稿日:2000/10/09(月) 16:45

>146
普通の体力の持ち主である助手はバイオガの瘴気に耐えれるはずもなく
意識を失い倒れた。
技師「しっかりしろ…」駆け寄る技師。
体をゆさぶるが反応がない。瞬く間に血色がかわる、痙攣を起こすように
がたがた震えるが、じきにそのふるえすらとまろうとしていた。
ラニへの警戒を崩さぬまま、ガーネットは助手に手をあてエスナを唱えた。
回復にまわらねばならないのは痛手となったが、
…ここで助手を見捨てるのは、ラニと同じレベルにおちるような気がした。
ガーネット「…この二人は関係ないだろう」
ラニ「ははっ、あんたに力を貸したそいつらも同罪さ、その二人の
   賞金額なんざスズメの涙だけど手柄は多いほうがいいからね!」
ラニの両の手に再び光球が造られてゆく…赤いファイガの光球だった、

156 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 16:49

技師「こいつを頼む」
技師は助手をガーネットに預け、斜め後方の機械の陰に手をのばした。
ラニ「…ん?」
毒の瘴気を切り裂き、技師のスピアがラニ目掛け振り下ろされる、
ラニは両の手の詠唱中の魔法を一端解き、
ポイズンアクスに持ち替え応戦した。キィーーーーンン!
狭い室内に金属がかち合う音が幾度と無く響く。
武器の間合いの差をものともせずに、オノであしらった。


157 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 16:50

すまぬ、またsage忘れた
sageて逝きます。

158 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 16:52

ラニ「あはははっ!その程度でこのラニ様に向かってくんの」
ラニは巨大なオノを軽く振り回した。風を切る音が耳に心地よい。
ゾディアックブレイクがもたらした腕力に酔いしれた。
技師「その笑いをとめてやるっ…」
シド大公の意志を裏切った女を前にし、
そしてパートナーの命が危険にさらされ、技師にも気迫がみなぎる、
息つく間もない槍の応酬、
しかしラニはオノでもってはじき返す。
槍さばきをに眺めて見きり、さっと手をのばした。
ラニ「はいおしまいっ」
技師の渾身の一撃をからかうように左手でつかんだ。

159 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 17:00

ラニ「生身の人間にしてはよくやったよ」
ラニは不敵に笑うとつかんだ槍を手元にぐっと引き寄せ、
体制を崩した技師の胸ぐらをつかんで放り投げた。魔導の機械に強く背中を打った。
ラニ(ふふ、ゾディアックブレイブ入り前の私となら
   いい勝負したかもしれないけどね…ふつうの人間にはそれが限界よ。)
技師を始末しようとラニは再びポイズンアクスを構えた。

160 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 17:03

助手「う…」
そのとき助手はエスナとケアルラによってようやく意識を取り戻す。
ガーネットはラニの方に視線を向けた。
ガーネット(あの方角に民家はなかったな?)
助手   (え、ええ…)
ガーネットはある確信をもって、かごに入った例の袋を床に中身をまかした。
ブラネの装飾品の数々が散らばった、音を耳にしラニは反射的に袋に視線を向けた。
ラニ(どうしたというの?)
ガーネットは…ひときわ存在感のある石に手を伸ばす…
触れるやいなや魔力に呼応し輝きを放った。ブラネと共に埋葬された「ある原石」だ。

161 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 17:09

ラニ「…ちっ!召喚魔法を使う前に仕留めて…やる」
標的を変え詠唱に集中するガーネット目掛け襲いかかる、が…

ガーネットの掌中を中心に大気が振動した。
空間の歪みとともに瞬時に開かれる時空の扉。
助手の目前に伝説や絵本の世界でしか知り得なかった
「アレクサンダー」が姿をあらわす。

162 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 17:36

バシュウーーーー!
ガーネット「聖属性の召喚魔法だ、…外道にはよくきくだろう!」
アレクサンダーが放つ輝きが
ポイズンアクスを振り上げたラニを呑み込んだ。
衝撃音とともに民家を半壊させ爆風がガーネットと助手の髪を揺らした。
助手「ラニ…さん…」
助手は閃光に目がくらみながら事の終局を目を開けて見届けた。

技師「す、すげえな…いまのが召喚か」
壁の破片がパラパラと落ちて、数分後。ようやく落ちついた。

163 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 17:43

一方、聖なる光に見事に吹き飛ばされたラニ。
はるかかなたの地に激突し巨大なへこみをつくるが、しぶとく生きていた。
「くっそーーー!!あの女めーーー!!!」
拳を地面に叩きつけた。一度では足りず二度、三度。
病み上がりのガーネットを仕損じたとあってはエーコもどう言うかわからない。
これからどうすればいいのだ。
「ガーネット許さない…」
そうつぶやくラニだった。

164 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 17:44

民家を気にするとは、ガーネットらしくない
殊勝な気持ちになったのか?

一人でもアレクサンダー召還可能なんでしょか。
他のシリーズだと召還できるから、いいのかな。

165 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 19:04

あれ?
臭っ!
ん?
ドリアン!!

166 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 19:06

>164
体調が万全じゃないうえ、クズラニの言動を目の当たりにして、
今だけ殊勝な気持ちなんです、多分。
それで世話になった技師の村だから他の民家も気にしてみた。
でも技師自身の家は半壊させてますな。
>アレクサンダー、
うーむ、あの村は7のロケット村だから(ロケットないけど)
7と同じで召喚可能つーことでいいのです

167 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 19:20

シド大公とかぶるから技師になったけど
魔技師=シド 助手=シエラ っす。

当初は魔技師夫婦=シド校長とイデアにしようとしてたけど
やめた。…なんとなく。
 

168 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/09(月) 19:53

テレビ欄134−138
おもしろかったぞと。おもわずしんみりしたぞと。

169 名前:Tittle-Maker 投稿日:2000/10/09(月) 23:08

とりあえず、フォロー。
Q:なんでアレクサンダー使えるの?
A:彼女の力は以前(FF9ね)の比ではないのです。
 あと、城の巨大クリスタル(?)を魔法で小型化して携帯しているのです。
あまり、作品に口を挟みたくないのですが、↑ということにしましょう>兵士1さん
あと、魔技師さんの名前は「ハイウインド」で行くといいと思います。
横槍ゴメンナサイです。

170 名前:兵士1 投稿日:2000/10/09(月) 23:38

>169
アレクサンダーのフォロー、ありがとうございます。

技師の名前ハイウインドでいきます。せんえつながら。(?)
…しかしその方法がありましたね、思いつかなかったです(^^;
ーーー
過去ログたびたび読んでるけど
自分あまり状況把握しきれてないな…多分…
(いいのか、そんなでガーネット動かしてて…。ゴメンヨ。)


171 名前:兵士1 投稿日:2000/10/10(火) 04:16

また…兵士1です、すんません。
魔技師が7のハイウインドとシエラではなく8のシド学園長とイデアという話、
アレ許の世界観からさらに逸脱するので裏の方にのせました。(142−152)
ひまつぶしにでも…どうぞ。
裏アレクサンドリア許さない
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=966008168

172 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/11(水) 07:21

二人の間に訪れた一瞬の静寂、それを先に打ち破ったのはマリンだった。
「あら?あなたはジタンの造った人形なの?まぁどうでもいいわ」
挨拶代わりにブリザガを放つマリン、
タイミングを読み持ち前の身の軽さでブリザガの発動地点から飛び退くフウジン。
「斬!」
ブリザガ発動の隙を狙い攻撃を仕掛けるがマリンの剣に円月輪はあっさり叩き落とされてしまう。
「甘い、その技はもう通用しない…!?」
円月輪を叩き落とし再びフウジンに視線を戻すとマリンは大地に立つ感覚に妙な違和感を覚えた、
円月輪を投げると共にフウジンが唱えていたエアロがマリンを捕らえたのだ。
渦巻く風を受け空に投げ出されるマリン。
「小癪なっ!」
マリンは空中で体勢を整えるとファイガをフウジンに向けて放つ。
すでに円月輪を回収していたフウジンは出現した火球をかわすと
マリンの着地点を狙い円月輪に気を込めた。
「砕!」
着地点を狙われたマリンは円月輪をかわせずまともに「砕」を喰らってしまう。
「ぐぅ」
思わず片膝を付くマリン。

173 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/11(水) 07:22

相手の体力を根こそぎ奪いとってしまう技「砕」。
その「砕」をマリンに当てた事でフウジンは勝利を確信し
エクスカリバー2を狙う目的を聞き出そうとマリンに近付いた。
「抜かったわね!」
近付いて来たフウジンにポイズンを放つマリン、
警戒を解いていたフウジンに予想しえなかったマリンの反撃を避ける術は無かった。
「…!」
黒魔導士の村でジェノム相手にその威力を確かめた筈の
「砕」であったがもはや人外の者へとの変化を遂げているマリンにそこまでの効果は望めなかった。
産まれて初めて味わう毒に体を蝕まれる感覚、
フウジンは顔の血の気が引き体のバランスを保てず崩れ落ちた。
今度はマリンがフウジンを見下ろす形になった。
「あはは、あの程度の技で私を仕留められたと思ったのかしら?」
マリンはそう言うと剣の柄でフウジンの頬を殴り飛ばす。
「とりあえず動きは封じさせて貰うわよ」
そして横倒れになったフウジンの脚に向けてファイアを一発。
ジュゥッ
「〜〜〜っ!」
声にならない呻きをあげるフウジン。

174 名前:名無しさん@LV3 投稿日:2000/10/11(水) 07:24

「さぁ言いなさい、剣はどこ?」
毒に蝕まれ、脚を焼かれ朦朧とする意識の中にありながらも首を横に振るフウジン。
しかしその凛とした態度がマリンの逆鱗に触れた。
人としてあるまじき力を手に入れたマリン、その力を持ってさえすれば他人を屈服させる事など容易い、
そんなマリンの考えをフウジンは態度で否定したのだ。
「この人形風情がっ!」
ぼぐぅ!
マリンの華奢な脚から繰り出された蹴りがフウジンの鳩尾にめり込む、
その威力は見た目程軽いものでは無かった。
腹の底から込み上げて来る異物感に耐えきれず胃の中の物を撒き散らすフウジン。
見るとその吐瀉物の中には赤い血も混ざっている。
「あら?、造られた人形の分際で赤い血が流れているのね」
侮蔑の言葉を受けフウジンはマリンを睨み付ける。
「くくく、良いわよその表情」
ガスッ!
マリンの蹴りが今度はフウジンの顎を蹴り上げる、
自らの吐瀉物の上に倒れ伏すフウジン。
「まだ教える気にはならないかしら?」
もはや気力も途絶え握っていた拳からも力が抜けていくのを感じていた。
「強情ね、まあいいわ、あなたのそのしぶとさに免じて奥の手を使ってあげる」
マリンはフウジンの銀色の髪を鷲掴みにすると自分の眼前までフウジンの顔を引き寄せた。
「フフッほんとは最初っからこうすれば早かったんだけどね」
マリンの視線とフウジンの視線が重なり合いマリンの瞳が妖しい光を放ち始める。
フウジンはマリンの瞳に吸い込まれそうな感覚を覚えた。