● 夜桜09 ●
時は遡って、ゴンたちがハイキングに行く日の朝。
レオリオと同様に夜遅くまで一緒にいてその上クロロと話したことで寝不足なクラピカは重い目を必死に開けて夢から現実に戻って来た。センの様子を見る為に…レオリオと会う前に読んだ医学書できちんと毎日、決まった時間にご飯をあげたり体調をチェックすることが回復への近道と書いてあったからだ。
「どうだ、セン…調子は……」
鳥相手に言葉が通じるとはあまり考えないが、それでも思いは通じると思っている。
縋りたいのかもしれない…
頼りたいのかもしれない…
この小さな私の友達に。
でも私の声を聞いて返事をしてくるその姿を見ると、言葉は通じていると思う。
消えそうな細い声。
何を言っているのかはなんとなく解る……
「…すまない…」
センに対してか、自分に対してか、それとも……
その言葉はとても重かった。
「でも…」
言葉が続く
「きっと幸せになるから。」
かんばって光を見つけるから。
―――――――そう言い聞かせたのかもしれない。
その姿を見てセンは綺麗な声を出した。
「お前もそう思うか?」
まるで返事をするようにセンは声を発する。
「なら、いいな。…あっ、そうだ!!昨日面白いやつに出会ったぞ。」
朝食が始まるまでクラピカは昨日の出来事をセンに話した。
その姿は穏やかで、可愛らしかった。
――――――――― 何時の日にかこの姿が当たり前になりますように……
だから…………
「クラピカ、診断の時間だ。」
クラピカから笑顔を奪わないで――――――――――――――!!
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