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● 夜桜02 ●



「お、早速の登場か〜」

予め聞いていた事なのであっさりと理解してしまうレオリオ。しかしそこにいるのはレオリオだけではなく…

「ゴン!キルア!!あれほど「大人しくしておいてくれ。」と言ったのがわからないのか?!それに罰の庭掃除はどうした?」

「やだな〜団長。騒ぐのも子供の仕事だよ。なぁゴン?」

銀髪の背の高い方の子が答えた。黒髪の相方のことを「ゴン」と答えたことからこっちが「キルア」ということになる。

「うん。それに掃除ならもう終わったし。」

「楽勝だよな。で、そこの奴…おっさん…??何か言いたそうだな、何?」

「おっさんって……俺これでも10代なんだけどなぁ?まぁそれは後でじ――――――くり話そうな?で、何で修道士様が「団長」なんだ?」

「クロロでいいですよ。そんなご大層な身分じゃありませんから。このあだ名はこの2人が付けたんですよ、以前、ここに来た時に手品をして見せたら何時の間にやらこんなあだ名が…というわけなんです。」

最悪な事にここにいる皆がそう呼ぶのですよ…とその顔は悲しげでどれだけそれで悩まされたかわかるものだった。

「じゃあ私はこれで。何かあったら気兼ねなくおっしゃってくださいね。」

それだけ言うとクロロは夕飯時の準備に取り掛かりに行くと言って退室した。



「で、何して遊びたいんだ?」

先手必勝。子供と遊び時は渋るとそれだけ疲れることを知っているのかレオリオは積極的だ。

「話、わかるね。そういや名前は何ていうんだ?」

「それは人に聞く前に自分から言わねぇとなぁ?」

「俺?俺はキルア。こっちがゴン。」

さっきレオリオが思った通りの答えだった。

「はじめまして、ゴンです。で、貴方は……??」

「あぁ、俺か?俺はレオリオ。これでも大学生。つまり10代。OK?」

「……浪人していたら10代とは限らねぇだろ?」

「ん?何か言ったかな、キルア君?」

「君付けするんじゃねーよ、気持ち悪い。キルアでいいからな。だってどこをどう見たら同じ10代なんだ?なぁゴン?」

「そう?」

「そうだ!」

「キルアがそう言うならやっぱり……レオリオ、嘘は駄目だよ。神様にしかられるよ?」

「だ―――――――!!何言ってやがる!!ゴン、キルアに洗脳されるな!!」

「人聞きが悪い、俺はゴンに本当の事を教えているだけだ。」

「その答えの導き方、間違っている!!俺が正してやる―――――――!!」

「逃げろ、ゴン!!怪獣レオリオ改め年齢詐称おっさんが襲ってくるぞ――!!俺達の未来のためにはコイツを倒さなくては!!」

「わぁぁ〜レオリオが変化した!!キルア大変だ!!」

「ゴン……お前も倒さなくてはならねぇようだな……」

2人が笑顔でいるのに対してレオリオは、すでに理性を失いかけているもとい遊ぶという思考をどっかに捨てて来ているようだ。レオリオ本人は道を正そうと(笑)しているだけなのかもしれないが、調子に乗っているこの二人にはレオリオはすっかり遊び相手になっているのだ。



「待て――――――――――――――!!ガキ供―――――――――――!!」

「「きゃあ〜犯される〜!!」」

「なっ!!どこでそんな言葉を覚えたんだ、10歳ぐらいのガキが!!」

「失敬な!これでも12歳だ!!」

「変わらねぇ!!」

「全然違うな。そんなことにも気がつかないほど老いているんだな。」

「レオリオ可哀想……」

「勝手に話を進行するな―――――――――!!待て―――――――――――!!」

怪獣レオリオ改め年齢詐称おっさんことレオリオは、相手が年下だという事をしっかり忘れ、ただ2人を追いかけていた。足には自身があったのですぐにでも捕まえられると思って甘く見ていたが、2人とも異常に足が早く、レオリオは本気になっていた。


それほど広くない教会で、(それでも他の境界に比べたら十分に広いのだが)大の男が全力疾走で走られたらその足音が響かないはずが無いのだ。特にこんな薄っぺらい壁の向こうを走られたら……





教会の1階部分。聖堂からは最も遠いある一室。
1階にあるだけとはいえないほどその部屋は暗かった。別にカーテンなどはしていないのだが…そんな部屋の中は本がたくさん置いてあった。この教会には図書室があるのだか(もちろん教会にいる子供達の学力アップの為)それには劣るがそれでも壁一面にあったのだ。もちろん上から下まで。そのほかには応接用としか言えない、この教会にはあまり似合わない綺麗なテーブルとソファがあった。そこに大人が2人座っていた。一人は修道服を身にまとって。もう1人は、ローブにしたら動きやすそうな服を着ていた。

「なんだか騒がしいけど?」

「あぁ、今日ボランティアで来たレオリオ君ですね。この調子だと早速ここの怪獣2匹にいい様に遊ばれているみたいですね。」

にっこりと微笑むその姿は、何か企んでいるような顔だった。

「クロロ……」

「何ですか?牧師様?」

「ほどほどにしておけよ。って僕が本来、修道士なんだけど?」

無表情だけでけど、長年の付き合いからかそれが笑っているように感じられるその顔を見てクロロはふぅとため息をついた後、口調が変わった。


「ははは、わかっている。でも遊び相手がいる間はあの2人もそっちに夢中になってこっちの事には興味を持たないだろう?カンがいい子達だからな。」

「おとり…か……」

「人聞きが悪い。まぁその話は置いといて、本題だ。」

「そうだな。でなきゃ僕が教会で仕事なんかするもんか。」









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