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「ったく、毎日毎日うっとおしいんだよっ…!!」
三蔵のその言葉と同時に、日課となったゴミ掃除(妖怪退治)が始まった。





+++++   発見   +++++



〜日常編〜

   




「よくもまぁ、ご苦労なこった。」
お馴染みの武器で攻撃しながら悟浄は言ってきた。
周りには妖怪が山盛り。
まぁ、僕らの周りもそうなんですけど…


しかし闘いながらのくわえタバコは危なくないですか?
いつも気になるのですが…
三蔵のも………



三蔵の言う通り毎日飽きもせず妖怪はやってくる。
しかもこの間の妖怪たちから教えてもらった(脅迫したとも言う)話だと
数日前に紅孩児らによって『懸賞金』がかけられたそうだ。

―――――――1人倒したら一生遊んで暮らせるぐらいの額。

社員不足ですか?紅孩児さん?



「はぁ〜」

「ん?どうしたの八戒?」
八戒のため息に一番近くにいた悟空が聞いてきた。
しかし手は休めずに。


「いえ…懸賞金が賭けられて皆さんがやる気になるのはよくわかるのですが、
何でこうも毎日見つかるのかな?と思いまして…
一応懸賞金が賭けられているのを知ってからは「見つかると面倒」という三蔵の言葉も
一理あるので、地図にない道を走っているのに…」


「なのに奴らは探したそぶりや行動をしない。」

「そうなんです、悟浄。不思議でしょ?」
「まぁ確かに、跡形残さずに去っていってるもんな〜俺ら。」
「つけられているんじゃないの、俺ら?」
「おや、じゃあ馬鹿ザルちゃん。つけられているのに気が付いた?」
「何だよその言い方!!エロ河童!!気が付いたら即行でやっつけてるって!!」
「ということはつけられていない――という事になりますね。悟空が言うなら確かですし…」


悟空の気配の感じ方(気づき方)は食い物を探すのと同等なぐらい凄い。
何時だったか1km以上離れた尾行者にも気づいた事がある。
(荷物の中に食べ物があった事はあえて無視。)
本人曰く「食いモノの匂いならもっと遠くまで感じられる!!」そうだ。


「おい、お前等!雑談する暇があったら殺れ。」
今まで会話に参加してもなかった三蔵が口を開いた。
まぁ一番距離があったから無理もない。


「三蔵はどう思います?」
「知るか。」
あっさり答える三蔵。


顔には疲れが出ている……
これだけ毎日運動させられたら無理もないですよね?
日ごろ人を使ってばっかりで動かない人なんだから―――――――――
たまにはいいじゃないですか?体力つきますよ。



「でも本当に気になりますね〜。」
「じゃあきっとあれだ!」
何か面白い事を考えついたような時の悪魔笑顔で悟浄が言ってきた。


「何ですか、悟浄?」
「防犯カメラとか背後に付いていて、衛星生中継で放送されているんだろ♪」
「セ○ム以上の警備体制ですね…」
「じゃあさ〜電源(スイッチ)を壊せばいいのか?」
「悟空まで…そんなのあるわけないじゃないですか…でも本当はどうなんでしょう…」


一度考え出すと答えが出るまで考える八戒さん。
普通なら誰かが止めるのだが
『触らぬ八戒にたたりなし。(BY・悟浄)』なので誰も止められない。
もちろん三蔵も。


妖怪を倒しながら考える八戒さん。

…しかし彼の心はここにあらず―――――――――――



本当に何なのでしょうか…?
こうも毎日やって来られると疲れ以上にストレスが溜まりますよ…
僕は三蔵達と違ってストレス発散は下手なんです。
ストレス発散方法といえば地味で、
悟浄に罠仕掛けたり、
悟空にこっそり育てたきのこの毒見をさせたり、
三蔵の服にアップリケ付けたり…
とにかく悩むと剥げるじゃないですか!!




ポトッ………




三蔵のタバコが落ちた。近くにいた悟浄のタバコも。


あぁ〜環境に悪いからタバコは捨てないでってあれほど…
こうやって見てみると地面にはタバコだらけ。
2人も吸っているのだ無理もないのかもしれませんね…


ん…??



八戒の頭にあるグリム童話が出てきた。

『ヘンゼルとグレーテル』

ある兄妹が森の中で魔女に騙されかける話。
いや、今は大まかなストーリーは関係なくて…
あの兄妹は道に迷わないように分岐点やある程度の間隔ごとに
目印(パンくずだったよね?)を置いていった。

今、八戒の目には三蔵と悟浄の姿が「ヘンゼル」と「グレーテル」に見えるのは錯覚ではない。
気のせいでもない。



目印。
そして―――――――パンくずと………




「………ヘンゼルとグレーテル。」

ぼそっと八戒の口からそんな言葉が漏れた。



日ごろきちんとしている八戒なので、まさかそんな言葉がいきなり聞こえてくるなんて
思っても見なかった三人は思わず攻撃の手を止めた。
八戒の顔は下向きだからはっきりは見えないが独特な悪魔笑顔をしている。

ブラック八戒、ここに降臨。



「あの……八戒…?どうしたの…………??何か変なものでも食ったのか?」
それはお前だっ!!
三蔵と悟浄は同時に心の中で悟空に突っ込んだ。


無垢な悟空だからこそ八戒の異常な発言にも驚きつつも理由を聞けるだ。
あとの2人には聞けない事でも……



「ふふふ〜〜三蔵、悟浄…?」



ビクッ……!!!


何とか全部妖怪を倒した事だし、ここにいるとまた妖怪が来かねないので、
出発しようとアイコンタクトで話して出発しようとした二人に向かって、八戒は笑顔で名前を呼んだ。
その瞬間とてつもない悪寒が二人の背中を走った。



「どこに行くんですか、三蔵、悟浄?
僕がいないと運転は誰がするのですか?それにジープは僕のですよ?」
「何言ってるんだよ〜八戒。そんなことするわけないじゃん…」
「そうだ。どうしたいきなり「ヘンゼルとグレーテル」なんて。」
あくまでも平常心を保とうとする2人。


「三蔵…「ヘンゼルとグレーテル」の話は知っていますか?悟浄も。」
「…あぁ、あの魔女が出てくる話だろ?悟空が『俺も行きてぇ〜』なんて言っていたからな…」
「俺も知ってる。よく兄貴と本読んでたからな…」




「「でも、それがどうしたんだ………??」」





「あの兄妹は道に迷わないようにパンくずを道に置いて行ったんですよね…?」
「そうだったな…でそれが…??」


「悟浄、三蔵。僕が運転中や戦闘時はタバコをどう捨てているのですか……?」
2人の疑問にはあえて無視して八戒は聞いてきた。


移動時もそうだが戦闘時は特に……





「「その辺に捨ててる。」」





ドカァ―――――――――――――――――ン!!!



火山噴火でも起こりました?
それぐらいの環境変化が三蔵一行の周辺で起こった。


「八戒―――――――――――――!!!落ち着け!!今度からはちゃんと吸殻入れに入れる!!」
「そんなことを気にしてませんよ?2人とも。
それより妖怪達が毎日毎日ここにやってくる理由が解りましたよ…」
「………何?」
恐る恐る聞く2人。


「似ていると思いませんか?『パンくず』と『タバコ』。」
「パンくずは吸えないと思うが……?」
「そこじゃなくて、『道しるべ』です。」
「『道しるべ』…?」
「そうです。あの兄妹は道に迷わないように、『目印』としてパンくずをおいていったのです。
鳥に食べられたら終わりなのに…」
いや、注目するところは違うでしょ…今は。
「『目印』とはその置いた人が自分がどの道から来たかを思い出す…解るように置いたものですよね?
だったら2人とも、貴方達は何故タバコを捨てているのですか………?」





「目印のように!!!」





八戒の目がまるで獲物を見つけたように光った!







数日後、その場所に巨大なクレータが出来ていて、のちに『宇宙人侵略事件!?』としてその地域で
ニュースになったのはまた別の話。


三蔵と悟浄が携帯用の吸殻入れを常時持っており、
戦闘時はタバコを吸わなくなったのはそれこそ別の話。








終わる。










********逃走前のあとがき*********

あやちゃん、3003HITおめでとうございますvv
申告もサンクスです!!
長いですね〜これ。文才なさすぎですし…

全キャラ壊れすぎですね…特に八戒さん。
でも私のイメージはこんなのです。(汗)
最高権力者・八戒。
暴走八戒さんの餌食になる日々……そんな中旅をする…嫌ですね、実際あったら。(苦笑)
悟空の登場が少なかったような…もっと勉強しなくちゃです!!
今回は本当にありがとうございましたvv

では〜!!(作者逃亡。)

2001.12.某日  京埜。