†不思議の国のレオリオさん†
6
「なぁ、確かこっちだよな??」
「あぁそうだ。この先にある大きな楠のところを右に曲がれば近道だ。そこから……!!!!!」
ザァァァ――――――――――――――――――ッ。
水の音がする。
一体どのぐらい俺は気を失っていたのだろうか……
……わからない…………。
………!!!!
再び深い闇に意識を戻そうとした時、突然冷たいものが触れた。俺の顔に。
「冷めてぇ―――――――――――っ!!!」
開口一番がこれ。
一体何が顔にかかったのがわからないぐらい俺は焦っていた。
「レオリオ、どう気分は???」
「…ゴン……??」
レオリオにやさしく、楽しく声をかけた声はゴンだった。
そのやさしい声にレオリオはとても落ち着いた反面、またキルアのように何かされるのかと思った。
「今のは何だ??そしてここは??」
辺りはさっき自分達がいたところの雰囲気とは全く違う深い森だった。
「ここは女王様の部下御用達の秘密の近道だよvv」
「『御用達』って……。で、もうすぐ着くのか??」
「うん。で、もうすぐだからレオリオを起こしたの。ちなみに今のはただの水だよ。」
「そっか、でこの紐ははずしてもらえないのかな??ゴン君??」
ちょっと悪魔笑いのような顔をしながらレオリオは聞いた。
実際、紐は自分ではずそうと思えばはずせるくらい緩んでいたが、それをはずしてこの3人から逃げるというのは
いくらレオリオが足に自信があったとしても無理だった。
ちなみにもしそんな事をしても3人なら走り出すレオリオを瞬時に見つけ、捕獲するだろう。
せっかくの獲物(生贄)なのだから……
「う〜ん、無理だと思うよ。でも……キルア〜〜レオリオの紐はずしていい??」
「却下。」
即答。
「何でだっ!!キルア!!俺が逃げるとでも思ったのか??」
「あぁ。」
またしても即答。
「天下のレオリオ様が女王ごときで逃げると思ったのか??」
――――『女王ごときで…』………ごとき…ねぇ……
「逃げないのか?本当に?」
「あぁ!!くどいぞ!!俺が倒してやる!!」
「そうか。」
キルアはまさしく天使もとい悪魔のような微笑でレオリオに話し掛けた。
横にいたクラピカも同様だった……
「それはすごい。」
「あぁ、全くだ。」
「だろ、何せレオリオ様だからなぁ〜♪」
「ホントだ…」
「この先に女王の隠密屋のアイツがいるのに、逃げようともしないとは…!!!」
「隠密…屋……??」
「ホントすごいよな。『影の支配者』『第二の女王』とまで言われ、アイツの歩いた後には雑
草はおろか全ての命あるものが50秒以内に消滅するというのにアイツを恐れないとは…!!!」
「あぁ、尊敬に値するな。ではここは彼に任せるとしよう!」
「オイ!!ちょっとまて!!誰もそんな事言ってねぇ―よ!!」
「何言ってるんだ??レオリオさん♪」
「そうだ、レオリオ。君は言ったではないか…」
「「…『女王ごときで』と………」」
2人同時に言った。
「すごいよな、クラピカ。あの女王直属の隠密屋のトップを雑魚みたいに言うなんてvv」
「あぁ、全くだ。」
「だからっ!!!そんなこと言ってね――って言っているだろっ!!!」
「でもレオリオ。君は確かに『女王ごとき』と言ったではないか?」
「うっ……!!」
「そうだ言ったぞ。これは『女王=雑魚』を意味する。そして『女王>部下(隠密屋)』なのだから
『雑魚=部下(隠密屋)』となる。違うか!?」
「確かにそういったが、部下のことなんて今まで聞いたことねぇよ!!それにその公式は何だ?」
「ただの『弱肉強食図』だが???」
「そんなものがあるかッ!!!」
悪魔が2人。そうレオリオは思った。
キルアはゴンにレオリオの紐をはずすように言った。
「問答無用vvさぁ、倒して来い!!レオリオ!!」
「君は『倒す』と言ったんだからな♪」
「任せたぞ、レオリオ。無事を祈る……。」
good lackといいながらクラピカはレオリオの背中を押した。
「ったく…なんで俺が……でそいつの特徴は???」
「あぁ、簡単だ。目の前にいる奴だ…」
「目の前にいる…あぁ、コイツかぁ〜」
………………………………っ!!!!!!!!!!!
いつの間に俺の目の前に!!!つーかどうやって!!!
今まで俺は椅子に座らされていた上に、後ろにはゴンがいた。どうやって!!!
それはまずはいいとして…何だ?この顔は!!!ピエロ???道化師???マジックマン???
夜、トランプタワーはもちろん、果物切りとかトランプでやってそう!!!!
たまに「あ〜間違えて輪切りじゃなくて短冊切りにしちゃったvv」とか言いながらッ!!!
「そんなミスしないよvv」
「――――――――――ッ!!!お前心が読めるのか??」
「んなわけねーだろ……顔見たらわかるっつ――の。」
後ろで淡々とキルアが答える。しかし、警戒はしている。
「ふふふ…君みたいに単純脳みそカラカラ君の思考回路なんて神経衰弱より簡単☆」
「微妙な例えだな…」
冷や汗を出しながらクラピカが答える。クラピカもキルア同様警戒している。
「ってホローしろよ!!クラピカ!!」
「無理だ…」
「そうそう、君には無理♪だって前回の『大富豪』で貧民だったもんねvvちなみに僕は大富豪♪」
「『大富豪』…あぁ、あのカードゲームか…って!!なんでそんなので相手の力が決まるんだ?!」
「そういう世界だここは。知らなかったの???☆」
「知らねぇよ〜俺、この世界初めてだもん…」
「初めて…???」
ピクピクピク…とピエロは顔を喜ばせた。
パ―――――――――――――ン♪
クラッカーが目の前で鳴った。
「やぁやぁやぁ、初めまして!!僕はヒソカ♪この世界では初めて来た人は女王様の前でふんどしで踊らない
といけないんだよ☆知ってた???モチロン色は赤vvあぁ…素敵だ…!!!」
レオリオの目の前でヒソカは語り始めた。
背後ではキルアやクラピカ、そしてゴンまでもが警戒していた。
自分に火の粉が被らないように…!!!!
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