†不思議の国のレオリオさん†
5
必殺コマンド『暴れる』
女王の特権のような技。
実際これを見た者は数少なく、側近でさえ見たことがないものが多い。
その為か本当はどんな技なのか知る人間が数少ない。
いわゆる…『幻』・『伝説』に近いのだ……
当然その技には色々尾ひれがついている。
「確か人に聞いた話では、女王がこの技を使ったのは5年前だと聞くが…」
「いや7年前って俺は聞いたよ??だよね、キルア??」
「さぁ〜??俺その時あんまし外に出ていなかったから。でも兄貴から聞いた話では、めちゃくちゃ恐ろしい技だって聞いたぞ?
確かその時はそこにいた人物が全滅したって。」
「えぇ??違うよ!!半径5km以内の全ての生物が消滅したんだよ〜」
どっちにしろ恐ろしいよな…
レオリオは3人の会話を聞きながらそう1人で思った。
自分のいる世界では確かに殺人事件などが起こっているが、そこまで凄いものはない。
やっぱり平和が一番だな…。
「じゃあどうする??このままだと俺達、確実に女王の技の餌食だよ??」
ゴンが泣きそうな声で言ってきた。
「俺も技を見てみたいけど本当に恐ろしいらしいからな…マジやばいからな〜クラピカいい案無い??」
キルアもゴン同様女王の技はくらいたくないらしい。そんな2人を見たクラピカは
「そうだな〜一応私にも原因があるわけだから、何とかしよう!!」
「「有難う!!クラピカvv」」
このセリフを聞くなり2人は助かった〜と安心し、笑顔で笑った。
「でもどうやってやるんだ??」
今まで疎外されていたレオリオがふと口にした。
「そうなのだよ、レオリオ。ここが問題なのだ。」
クラピカはため息をつきながら答えた。
「確かに私は女王の側近だから、直接話す機会があり今回の事を謝罪できるがこの2人はまずいのだ。パーティをサボって
今『お仕置き令』がでている。つまり迂闊に女王のところに行くとこの命令が発動されるのだ。」
「そりゃまずいな…でも『お仕置き令』って何されるんだ??牢屋行きとか、水攻め、拷問??」
「いやそんなことはされない…。多分だが、こしょこしょ刑とか、背中に節足動物を48時間もの間大量に入れられたり、
目隠しで連れて行かれて自力で帰って来いとか、ワニ語がわかるまで檻から出れないとか、そういう恐ろしい刑だ…」
「それは別の意味で恐ろしいな……」
「だろ??だから問題なのだ。普通には絶対に城内に行けないのだから、どうするか??という問題になる。」
「う〜ん…困ったな〜…!!!そうだっ!!女王の好きなモノでつるというのは??」
「好きなもの??キルア、女王の好み知ってる??」
「いいや、知らね〜。あいつに興味ないもん、俺。」
「そうだよね〜クラピカ知ってる??」
「好みか〜いや、あんまり知らないなぁ。でも『新しいもの』、『珍しいもの』にはすぐに興味を示しているみたいだが…」
「「「それだっ!!」」」
ゴン、キルア、レオリオが同時に答えた。
「その二つがそろっているものを女王に捧げたらきっと女王は上機嫌♪」
「ゴン、キルア??おい…果たしてそんなに簡単に見つかるのか…」
「そして俺達に出している『命令』も取り下げ♪」
「そしてケーキの事も笑顔で許してくれる!!」
「笑顔は難しいと思うぞ…」
「よし探すぞゴン!!幸せはもう目の前だっ!!」
「うん、探そう!!キルア!!」

ここまで来ると二人はもう人の話を聞いてない。途中でクラピカが2人に忠告しているのもお構いなしになっていた。
「で、それはいいとしてその二つがそろっているものなんてあるのか??」
レオリオの質問に2人ははっとした…
「……ゴン??何かあるか…??」
「う〜ん…よくよく考えてみたら欲しい物があったらどんな手段でもして手に入れる女王が……」
「今現在持っていないものなんて無いよな…」
沈む2人。
「確かにあの女王が持ってないものなんて…ないな…」
女王の部屋を想像しながらクラピカも答えた。
「新種の花とか珍獣とかいないのか??この奥の森は不気味だったけど…??」
レオリオはこの世界に来たばかりなので何が珍しく、新しいのかわからなかったが
この問題が解決しないと元の世界に帰れそうにないので、アドバイスをした。
「この奥か〜。珍しいものなんて発見した事が…………あっ…!!」
「あるのか??」
「何々??キルア??」
「『レオリオ』。」
ズダダダダダダダダダダダダ――――――――――――――――ッ!!!!
レオリオはスライディングしてこけた。
「ナイス!!スライディング、レオリオ!!」
キルアは親指を上に上げてポーズした。
「違――――――――うっ!!!なんで俺が珍しいんだッ!!!」
「まず、この世界の住民じゃない事。」
「うっ………!!」
レオリオは思わずうめいた。
「確かにここで異世界の住民は初めて見るな。(いつもは自分で行っているので)」
「俺も〜」
ゴンとクラピカも答えた。
「そして、十代に見えない顔。ここまで本当の年齢がわからないものは珍しい。」
キッパリ答えるキルア。
「それは関係ね―だろっ!!!」
「いや、十分に関係ある。」
「何がだよ?!」
あっさりと答えるクラピカに対してレオリオは睨みながら答えた。
「お前の顔は非常に珍しい。この世界ではならならお目にかかれないものだ。簡単に言うと『レア』だ喜べ。」
「何だその言い方は…俺の顔はほっとけよ…それにレアってなんだよ〜喜べねぇ…」
レオリオは泣きたくなった。
自分の顔は確かに美形とはいえないがそれでも普通と思っていた。なのに今日初めてあった人間に『珍しい』なんていわれたのだから。
「じゃあレオリオを女王に献上すれば俺達は幸せに…???」
ゴンが目をキラキラに輝かせて聞いてきた。
「そうだ!!ゴンレオリオをあの猛獣ともいえる我侭女王にこの生贄を捧げたら…」
「「幸せに!!!」」
ハモった。綺麗に。
「長かったな、ゴン!!」
「おい…お前等…」
「そうだね!!キルア!!」
「…だから…」
「おめでとう。ゴン、キルア。これからは本当に自由だ…」
「……………」
「有難う!クラピカvv」
3人手と手を繋ぎ会って友情を確かめあっていた。
「聞け―――――――――っ!!そこの変人どもっ!!!」
レオリオが切れた。でもその発言と同時にキルアの蹴りが炸裂。
「うっさい!!おっさん、生贄は黙っとけ。俺達は幸せを噛みしめているんだ♪」
「だから!!何で俺がお前達の幸せのために犠牲にならなきゃならねーんだッ!!」
「そうなる運命なんだから諦めてvvレオリオvv生きている限りいつかは必ずぶち当たる壁なんだから。」
「そんな壁ぶち破る……」
「またまた、レオリオはおちゃめさん♪無理だろ??その状況でvv」
デビルスマイルといわんばかりの顔でキルアは答えた。
そう言われてレオリオは自分の周りを見た。
そうレオリオはさっきから椅子に縛り付けられたままだったのだ。
その瞬間レオリオは風化してしまった。
「レオリオが風化したことだし今のうちに…さぁ、ゴン俺たちの幸せ計画遂行の為に行こう!!」
「うん♪」
「では、私も付いて行こう。そのほうが女王の部屋に行きやすいだろうし…」
「ありがとう!!クラピカvv」
「礼にはおよばないよ、ゴン、キルア。」
「さぁ目指すは俺たちの楽園!!」
こうして4人(石化状態人間含む)の新たなる旅が始まった…
続く。
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