Site hosted by Angelfire.com: Build your free website today!




†不思議の国のレオリオさん†

     3
     


「誰だ…?」

俺が枝を踏み、音がなった。
その一瞬で向こうにいた1人が反応して、こちらに注意を払った。
こちらがやべぇと思う間もなくだ・・・
 どんな神経しているんだ、一体?

   動物の鳴き声でも出して逃げようか……

「今更、猫の鳴き声とかして逃げんなよ、バレバレだからな。」
レオリオがそう思って実行する間もなくまた向こうから同じ声がしてきた。
向こうにはこちらの行動が手に取るようにわかっているのではないのか?とレオリオは思ってしまった。
もう無かった事にするのは無理だな…。
レオリオはこれからこの2人と話す事で自分の未来が凄くなりそうな気がした。
しかし勇気を振り絞って、レオリオは2人に話し掛けた。
「誰も逃げようと思ってねーよ。ただお前らの邪魔になりそうだから通過しようとしたまでだ…。」
緊張しながら話すレオリオに対して2人は急に笑い出した。
「なーんだ、おっさんか〜。つまんねーの。」
「キルアー、失礼だよ初対面の人に。」
「まぁ、そうだよな。でもコイツ、二十代後半から三十代前半にしか見えね〜。」
「人を見た目で判断しちゃあダメだって。それに俺は二十代前半だと思うよ。」
プツリと何かの神経が切れた。
「俺はまだ十代だ―――!!!『人を見た目で判断しちゃいけません』って教わらなかったのかっ??」
2人のやり取りに切れたレオリオは力いっぱい大きな声で叫んだ。
 俺の心配は何だったんだ?というかこの2人は一体に何者なんだ?
人の事を好き勝手言いやがって――!!
レオリオはすごい顔つきで睨んだ。するとその顔を見た髪の黒い子が話し出した。
「まぁまぁ、落ち着いて…えっ−と、貴方は誰ですか…?」
「俺は『レオリオ』って言う、お前等は?」
「レオリオだね、宜しく。俺はゴン。でっ、こっちが…」
とゴンが言いかけたら、それを制して、銀髪の子が…
「俺はキルア。で、おっさん何のようだ?」
「だからおっさんじゃねーって…。俺は人を探しているんだ。」
「人??誰??まさか女王の命令じゃねーだろうな?」
キルアはそう言ってさっきと同じようなすごい睨んで話し掛けてきた。
「キルア、ダメだよーそんな風に人を睨んじゃあ。それに女王様の刺客には見えないよ。」
「弱そうだしな。」
2人の会話の内容が全くつかめないレオリオはだんだん混乱してきた。
でも言える事は1つ。
――こいつらも女王を恐れている…?―――
「俺が探しているのは「クラピカ」ってやつなんだが…」
レオリオは意を結して二人に話しかけた。その途端、2人の神経は途切れた。
いや、安心したのだろう…。
「なーんだ、クラピカの知り合いか〜。」
「それならそうと言ってくれよ、おっさん♪心配したじゃねーか。」
「だから、おっさんじゃねーって…ったく。」
レオリオはそういうなり2人の顔を改めて見た。
見た目以上に大人なこの2人を。
普通にしていたら子供なのに、どういう人生を歩んできたのかは知らないが生命の危機を感じると急に大人顔負けの表情になる。
いや、心(精神)も大人になっている。凄いガキだ…。
「で、クラピカがどこにいるか知らねーか?」
「クラピカならこの奥の温室にいるよ、女王様の命令でハーブのお茶が必要なんだって。」
「そうそう、女王の命令でな。」
「じゃあ、クラピカがココに帰って来るまで待っててもいいか?」
「いいよ。」
そういいながら、ゴンはレオリオを適当な席に座らせて紅茶をレオリオに手渡そうとした…
レオリオはその紅茶のカップを受け取りながら、気になっていたことを聞く事にした。
「なぁ、ひとつ聞いてもいいか?」
「何?」
お菓子をほうばりながらキルアが答えた。

小説イラ07

「さっきから『女王』って言っているが、どんな人なんだ??」
レオリオの質問にゴンとキルアは顔を見合わせた。そしてゴンが…
「レオリオ、知らないの??」
「あぁ、全く。さっきセンリツって人にもあったんだが、その人も『女王』については一言も話してくれなかったんでな…
一体どんな奴なんだ?」
「『どんな奴』ってねー、キルア?」
「俺に振るなよ、ゴン。そうだな〜、一言で言えば…」
「一言で言えば…???」
「超ワガママ人間。悪魔みたいな奴。簡単に言えば『ジャイアン』?」
きっぱり言うキルア。その顔には笑顔ない。
むしろ恐ろしいものをみたような顔をしている。
「たしかに女王様はそうだよね〜。」
「ふ〜ん。じゃあ、なんで俺を最初女王の刺客だと思ったんだ?」
「実は俺ら女王のパーティさぼってるんだ、いつも。めんどくさいからね社交辞令だらけのパーティーなんか。」
「本当は招待状が来たら絶対に行かないといけないんだけど…。で、そんな奴等におしおきするって女王が言ったらしいんだ、
だから一応ね…」
「それであんな風になったのか…」
「そうなんだ、ごめんねレオリオ。女王って何考えているかわかんないから。」
「ホントそうだよな〜だからいつも紹介状を速達で送り返したりするんだよな〜。」
レオリオはそれを聞くと本当にこの世界が凄い世界だな、と思ってしまった。
この2人が恐れるぐらいに…。
「いや、いいってことよ。でも女王ってホント凄そうだな…」
「マジで凄いって、なぁゴン?」
「うん、凄いよ〜。」
「じゃあ、クラピカって凄いな。そんなのに仕えているんだろ?」
「確かにそうだよね〜。」

小説イラ06

「俺なら出来ないね。」
キッパリ言うキルア。この一言で周りが和やかになった。
ついさっきまで『危険』と書いてある看板の道を歩いてきた時から、キルアにいきなり『誰だ』と言われてビックリした時までずっと
神経を張っていたが、それが全部嘘みたいに取れていって気分が良くなった。


「そういやレオリオはクラピカに何の用があるの??」
「実はクラピカの奴、これを忘れて行きやがったから届にな。」
そう言ってレオリオは隣の席に置いていた紙袋を持ち上げた。 「中身は??」
キルアが好奇心満々で聞いてきた。
「?さぁ?人のだから見てねーや。でも軽いぞ、これ。」
そういってテーブルの上にその紙袋を置いた。それを見るなりキルアは目をランランと輝かせた。
 マズイ――――!!
直感でレオリオはそう思った。
「これは一日に10個しか販売しない幻のケーキじゃねーか!!」
「?そうなのか…??」
「きっとそうだ!!このかすかに匂う甘い匂いは間違いなく!!知っているか?レオリオ?このケーキを狙って世界中のお菓子ハンターが
徹夜で並んだり奪いあったりするんだぞ!すごいだろ。だからレオリオ!これ食おうぜ!!勿体無いから。」
「はぁ、何言っているんだ?!これはクラピカの物だぞ?ダメだ!」
一体どんな嗅覚しているんだ!?などという考えは置いといて、レオリオはキルアに渡した紙袋から出したケーキが入っていると思われる
箱を奪い返した。
「え〜いいじゃん。ばれないって♪」
「いや、思いっきしばれるって…それにきっとこれ女王の我侭で買いに行った物だろ?」
「そうだろうね、多分。でもいいじゃん食べようぜ!ゴンも食べたいだろ??」
「そりゃ〜食べたいけど…でもクラピカに悪いよ…女王怒ると大変だし…」
「どうせ忘れていったんだから、その時点でなくなったものだし♪」
もうココまで来るとキルアに何を言っても無駄になってきていた。
しかしレオリオにとってはマズイ…!!
自分が何の為にこんなところまで来たのかわからなくなるからだ。
「ダメだ!絶対ダメ!!これはクラピカに渡すんだ!!でないと意味がない。」
「なんでだよ〜『食べないは一生の後悔。食べたら永遠の幸せvv』って言うだろ??」
「言うかっ!!そんなの!!」
2人の低レベルな争いとにらみ合いが続く…。
その終止符を打ったのはキルアだった。それは一瞬の出来事。
「あっ、クラピカじゃん〜!!」
レオリオの後ろのほうを見ながらキルアは叫んだ。
「おいクラピカ!なんなんだコイツは!どういう風にお前は友人関係作っているんだ?!」
続いてレオリオが振り向きながら後ろにいるはずの人間に叫んだ。しかし…
 あれ、いない??消えた??
そんなはずはない…まさか、コイツ…!!
さっきまで向いていた方向に向きを戻すと、キルアはレオリオがさっき自分から奪い取った箱を奪い返していた。
やられた…!!!
「おい、キルア!!騙したな!てめぇ!!」
「へへん、騙されるほうが悪いね♪」
「ッ…!!この〜…」
レオリオが箱を取り返そうと手をのばそうとした…
!!!……動かない…!!

レオリオはキルアに座っていた椅子ごとロープでぐるぐるに巻かれていた…。


BACK

NEXT


メニューに戻る