†不思議の国のレオリオさん†
1
「ふわぁ〜、眠いな〜」
「何言っているんだ?明日だろ?医大の模試。」
「そうなんだけどな…」
今、レオリオはピエトロと図書館に来ていた。本当は家でやってもよかったのだが
家にはエアコンが付いてなく、今日は暑い日だったので絶えれなくなって図書館に逃げてきたのだ。
そしてレオリオは半年後の医大受験の為に猛勉強中だったのだ。
(ちなみにピエトロはレオリオに勉強を教えているのだ。)
「『そうなんだけど…』の続きは?」
ピエトロはその言葉が引っかかったらしく聞いてきた。
「いや、こんなに夏を満喫してないとなんか満喫したくなってな…」
「『クーラーで夏を満喫しよう』といったのは誰だ?」
「…俺です。(半泣)」
「じゃあ、今満喫中なんだから。勉強するぞ♪」
「…はい、先生。俺します…(泣)」
「よしじゃあ続きの化学をするぞ112ページからだ…」
30分後。
「だぁぁぁぁ―――っ!!だめだ!やる気でねぇ――!!」
いきなり小声だが叫びだすレオリオ。(図書館なので)
「まだ30分しかたってないぞ…」
さすがのピエトロもあきれている。
「なぁ、ピエトロ少し休憩しないか?気分転換になるし…」
「それは俺のセリフだろーが。まぁ、そうだなそうするか。」
「ありがとな!30分ぐらいしたら戻るから♪」
「じゃあその時に携帯にメールしろ。俺、ちょっと調べ物するから。」
「ああ、わかった。」
そう言ってレオリオは重苦しい雰囲気のある図書館から飛び出した。
「さすがに外は暑いな〜。」
レオリオは朝からずっと図書館にこもりっきりになっていたので外の状態を忘れていたのだ。
暑いからやっぱり中に入ろうとしたが中の空気(重い空気)に絶えられないので、
近くにある木の下の日陰に入った。
日陰に入るとそこは直接的に日光が当たらないせいか幾分涼しかった。
レオリオはそこが気に入りそこで休憩することにした。
もしかすると寝ていたのかもしれない…
少しボーっとしていると視界にあるものが入ってきた。
それは金色の髪で、目は茶色がはいっている赤色、服は見たことのないデザインが入っている
スーツを着ていて、耳はウサギのように長い。そして手には白い紙袋を持っていた。
(な−んだ、ただのウサギ人間か〜…)
!!!!!
ウサギ人間!??そんなものがいるのか?この世の中に!!?
しかもショッピング帰り???
そう思うとレオリオはがばっと木にもたれかけていた体を起こした。
そしてそのウサギをじっと見た。注意深く。すると声が聞こえてきた。
携帯で誰かと話しているようだ。

「あぁ、私なら大丈夫だ。心配ない。ちゃんと時間どおりに行く。」
遠くにいるせいかそんなにはっきりは聞こえないが、確かに話している。
レオリオは混乱した。
俺は頭がおかしいのか?疲れているのか?どうなんだ!?でもきっと疲れているんだ!そうに違いない!
毎日受験勉強で睡眠時間が3時間もないからその疲れが今ごろ頭に来たんだ…そうでなければこんな事があるもんかっ!!
だいたい服を着て話すウサギ人間なんて見たことも聞いたこともねぇ!でもちょっとかわいいし!いや、しかし…
「おい!聞こえてないのか?おいっ!」
誰かが自分の服をつまみながら話し掛けている事に今気づいた。
「…えっ???」
「さっきから何度も呼んでいるのに気づかないとはその耳は偽物か?」
振り返ると今まで自分の頭の中を駆け巡っていた人物が目の前にいた。改めてレオリオはじっくり
そのウサギ人間を見た。遠くで見るのと違い近くで見ると偽物だと思っていた耳は本物であり、とても綺麗な顔をしていた。
顔立ちは女だがしゃべり方は男だった。
「初対面でそうきたか…。でも俺の耳が偽物に見えるならお前の耳は何だ?おもちゃか?」
レオリオは耳を触りながら面白そうに聞いてみた。
「こら、さわるなっ!くすぐったい!それに触ってわかるだろうがこの耳は本物だ!」
「確かに本物だな。で、お前は誰??」
そう言いながらレオリオは触っている耳を離した。

触られたのがよっぽどこそばかったのか顔は真っ赤になっていた。
「私は時計ウサギだ。」
「名前は?」
「時計ウサギ。」
「それ本名??」
「…お前に関係ないのではないか?」
「お前じゃねーよ、『レオリオ』って言うんだ。で名前は?」
「……クラピカ…」
「クラピカか~、いい名前だな。で、クラピカ。俺に何の用なんだ?」
レオリオにそう聞かれて時計ウサギことクラピカは自分が何でこの男に話し掛けたか思い出した。
「あぁ、すまないがそのネクタイを貸してくれないか?必要なのだよ。」
「?ネクタイか?まあいいけど、何に使うんだ?」
「首につけるにきまっているだろう?それとも君のところでは他に使用方法があるのか?」
きょとんとした顔で聞いてきたクラピカにレオリオは聞き方を間違えたと深く思った。
そして、ネクタイを手渡しながら楽しそうに聞いてみた、
「どんな方法があると思う?」
「さぁ?例えば…」
「例えば…??」
「ピアノを弾くときにネクタイを利き手の手首に3重になるようにまいてピアノの神を呼び寄せたり、
引越しをするときに西窓にネクタイを置く事で自分についている悪運をそこにつけるとこができるとか、
晴天が続いている地域ではネクタイをピラミッドのように高く並べて空の神ピリョプクィを呼び出すとか、それから・・・・」
「こらこらこら―――っ!!どこの世界の話じゃあ!!しかもオカルト系じゃねーか!それ!」
空の神の名前についてはあえてつっこまなかった。聞いてはいけないような気がしたのだ。
「世界は広いからきっと色々な使い方があると思ったのだよ。」
「ほんとうかよ……」
『ネクタイ曲がっているぞ』といいながらレオリオは話しながらクラピカが結んでいるネクタイの曲がりを直し始めた。
「本当はこういうのは女が男にやるもんなのにな〜」
「そうなのか?…だが、私は女ではないのだよ。」
「…えっ、男なのか??女に見えてたぞ!」
「誰もそうと入っていないだろう、見た目で人を判断すると後で大変な事になるぞ。」
「いや、それはそうだが…じゃあ男でもないんだな?」
「そうとも言っていない。どちらでもいいではないか。」
「じゃあ雌雄同体なのか?カタツムリやミミズみたいに。」
『はい、直したぞ。』といいながらレオリオは最後の質問をした。
気楽に聞いたつもりなのにクラピカは…
「失礼なっ!!わたしはあんな人間と同じではだいのだよっ!!」
(あいつ・…?)1つの疑問が生まれた。
あまりにもにも大声だったのでクラピカ自身も驚いた、そしてばつが悪そうに
「すまない…だが私は私なのだから性別はどうでもいいと思っていたのでな…」
「俺こそからかって悪かった、ごめん。」
「いや…」
クラピカがそう言って何かを言いかけた時……
じりりりり――――――ん♪
クラピカのお腹の辺りから音が鳴った。
「お腹でもすいているのか?」
わざと真顔で答えるレオリオ。
「違―――――う!時計の音だっ!!」
耳まで真っ赤にしながらクラピカはスーツの内ポケットから直径20cmはあるだろう大きな時計を取り出した。
「今それどこにしまっていたんだ?」
「??内ポケットだが?」
「そんな大きいものどうやったら内ポケットに入るんだ?!無理だろ?しかも入っているような感じでもなかったし…」
「でも入るのだよ。すごいだろ♪」
凄いと言われてもねぇ〜などとレオリオは思っていると、クラピカは時計を見てビックリしていた。
「もう、13時ではないかっ!急がなくては…!」
『ありがとう!』そう言ってクラピカは走っていった。
「…ってなんだったのだろう−今の。」
あっという間の出来事に頭が正直追いついていなかった。しかし自分の下の落ちているの物でそれを現実だと理解させた。
さっき見たときに持っていた紙袋。紛れもなくクラピカのものだった。
「ったく、慌てて行くからこうなるんだ。」
そう言ってその紙袋を持ってレオリオはさっきクラピカが走っていった方向に超特急(時速20km)で走り始めた。
(このスピードで走ればすぐに追いつくだろう。それに俺走るの速いしな。)
しかしそうはいかなかった。
一瞬でレオリオの目の前は真っ暗になった。
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