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三田祭IT班 第一次草案

2000年9月28日

巨人偏狭主義マスコミの消滅

情報のオンデマンド化による情報格差の是正


 首都圏と地方による情報格差は人間の嗜好にも影響を及ぼしている。またこれは地方だけにとどまらず、全ての情報の集まるとされる大都市、東京でも起こっている。

 現在の情報を最も多く発信しているテレビ局、出版社は限られた時間、紙面を使って日本全国に同じ情報を提供している。もともとこれは中央と地方の情報の格差を埋めるべくものとして注目されてきた、そしてもちろん多大な効果を生み出しもした。ただこれもIT革命の波を受けて転換を迫られている。

 現在のマスコミの取る偏狭スタンス(強いものに巻かれていく姿勢)は地方のみならず大都市にも現れている。地元球団にもかかわらずヤクルト、日本ハム、横浜、西武、ロッテの中継はほとんどされない(TVKを除く)が、巨人の中継は全試合ある。ニュースの報道のされかたにも格差が感じられ、系列会社の日本テレビはもちろん、他の局でも特別ブースを設けるなど、この格差は人々から選択の余地を奪うのに十分である。

 ちなみに小規模ではあるが、同じような現象が大阪、広島、名古屋でも起きており、どこから情報を得ようとしても地元球団の情報と東京から発信される情報にのった巨人の情報しか手に入らない。その他の地域では残念ながら情報を得ることのできるインフラが整っておらず、しかも東京からの情報から本当に人々にふさわしい情報かどうかを判断し、その限られた供給量の中、発信する情報を変更する権力が無いため、多少の地域活性化番組等を除いて流されるままに享受するほか無い。(東京以外の地域では各キー局での番組とは異なる番組を放送することがよくある。例えば、ヤクルト巨人戦を東京で放送していても名古屋、広島では広島対中日、大阪では横浜対阪神を中継していたりする。)。

 全国にプロ野球ファンは約7000万人いるといわれているが、その30%が巨人ファンである。ついで阪神ファン17%、中日ファン12%と続く。大部分を占めているといわざるをえない巨人ファンのうち東京以外の人が意外と多いのはここらへんに理由がある。北海道ではその比率が50%を超える。理由として昔ならV9など他の球団にはない魅力があったのかもしれないが、最近はそうでもない。事実90年代の優勝回数では(セントラルリーグに限る)ヤクルト(92、93、95、97)巨人(90、94、96)広島(91)横浜(98)中日(99)と驚愕の強さを誇っているわけでもなく、1番優勝回数の多いヤクルトが東京のチームであることを考えれば大都市東京の球団という魔力が働いたとも思えない。理由はやはりマスコミの報道であろう。親会社の徹底した宣伝、報道により地方の取得可能情報を独占してしまったのである。

 中央に情報を管理されている状態では地方の自立というものが達成されるわけがなく、情報格差のみならず、経済格差も縮まらない。これを矯正してくれる現存する最適な方法こそインターネットを介したオンデマンドの情報である。わかりやすくいうと天気予報を知りたいがために6時半ころから五十何分に放送されるテレビの天気予報を待たなくても、僅かな操作で瞬時に明日の天気がわかるというものである。地上波放送の少ない地方の情報化を幅広く助けてきたケーブルテレビであってもオンデマンドには程遠く、他のどの方法も現在のところインターネットを超えるものは無い。ケーブルテレビは所詮放送局が吟味した内容を載せているわけで、各個人の要求を100%みたしているとはいえない。例えば話題の新作映画を放送していても途中でトイレに行きたくなっても一時停止は効かないし、一分サイクルで延々放送を続ける天気予報チャンネルでも一瞬見逃したらまた一分待たなくてはならない。ロッテ対近鉄の最下位決定戦を放送していても別の角度から見たいとか、選手の成績が知りたい、という要求にはついていけていない。対してインターネットで映画が配信されるようになったら一時停止はし放題だし、もう既にどんな天気情報(洗濯指数、波情報等)についても瞬時に得ることができるようになっている。各選手ごとの瞬時のデーター等はインターネットの得意分野でありまったく問題は無く現在でも実用度はかなり高い。また撮影技術の進歩にもよるが、キャッチャーからの視点からの観戦も夢ではないだろう。

 つまりインターネットを介したオンデマンド方式で情報を得ることができるようになれば放送局を含めた中央等情報優位者の、時には歪んだ、そして限られた情報にたよることが必要なくなる。しいては地方の自立につながり、各種格差の是正にも大きく貢献することができるであろう。