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ぼくのおしごとは いなくていい人


ウララ

少年のぼくがドアをノックするので
ぼくはこわくて布団かぶってるよ
木のテーブルの上にはカブト虫が
コッペパンを糸で引いてるよ
窓の外はキューピー敷きつめられた野原
ペリカン石けんの煙突黙って立ってるよ

ウララウララ

目と耳と鼻が互いに遠すぎて
砂丘の向こう側もまた同じ景色だ
眠りたいのに動き続けているよ
昆虫のような皮膚をしているよ
記憶の一個一個アヒルの背中に乗って
街に出たまま二度とは帰って来ない

ウララウララ

アポロの乗組員達を土の中に埋めろよな
月は練馬区の方で笛吹いてた
安住の地はガムの銀紙の中だ
もうお前が何を言おうが聞こえない
帽子の上にぼくの言葉を喋るオウム
ちょこんとのせてぼくは干からびている

ウララウララ


<作詞・作曲:石川浩司>
<編曲:たま>