alex

Site hosted by Angelfire.com: Build your free website today!

1999/10/01　　いやあ、昨日そして今日は大変だった。放射能漏れはあるし、あれの後にあんな事まであるし、しかも今日になってあんな事が発覚するし（まあこれは予想できてたんだけど）あんな事もあるわで不幸が雪雪崩式に襲ってきて大変でした。昨日の落ち込みっぷりはひどかった。ここ数年で１番だったね（元々僕は感情の起伏が（下に）激しい人間ではあるんですけどね）。とりあえずマフス聞きまくって「ベスト・オブ・モンティパイソン」見て最悪な状態からは脱しました。でもまだ結構落ち込んでます。しばらく学校なんて（単位がヤバイ授業を除いて行か（け）ないでしょう。）
　う～ん、でもマフスには助けてもらってばっかだな。初めてマフスを聞いたのも、異様に落ち込んでた時でそれを抜け出すきっかけだったし。マフスって歌詞とかは結構暗いんだけど、曲自体は明るくそこはかとなくバカなのが良いです。だって歌詞だってほとんどが「私とあなたは全く種類の違う人間だ」とか「あなたには私の事なんか分かるわけない」とか「私はアホ」とか「あなたなんか大嫌い」とか「全てはただのゲームだったのよ」とかそんなんばっか。でもバカなんですよね～（マフスの曲聞くたびにマフスの曲には物凄い深い、そして醒めた絶望と漠然とした希望、そしてバカ（ここ重要！）が含まれてると感じます）。そこが好き。だって生まれてからこれまで、マフスを除いては「自分と同じ種類の人間だ」って感じた人間なんて家族も含めて他にいないもん。自分と同じ様な人間がこの世にいる事が分かってうれしかったもん、ホントに。それまではみんな自分とは違う世界に住んでると思ってたから。だからマフス聞くとなんか安心するんですよ。今バンドやったり、曲書いたりしてるのも、自己表現みたいな部分もあるけど、マフスへの感謝っていう部分もかなりの量をしめます。（しかしこう書くとなんかストーカーみたいだな）
　そんなこんなでこんなページを作ろうと思ったわけでございますよ。

1999/10/04　　テープの棚をいろいろとほじくりかえしてたら、僕が３年～４年ほど前に録音したデモ・テープが出てきたんで聞いてみました。そしたらビックリ。こりゃキチガイの音楽だよ。転調、変拍子は当たり前だし（というか全曲そう）、電気の「誰だ！」の上に自分の歌をかぶせた（「電気グル～ブ」って歌詞を延々と歌ってた）ものまで出てくるわでヤバかった。ドラムは全曲エレクトロ調だし。しかも、なぜかメロディーは今より良く書けてるし。たしかに当時の僕は少しキてるところがあったんですが、まさかここまでとは・・・。いやあ、よく人殺さなかったもんだ（笑）。でもこの辺の曲を今リメイクするのも面白いかも。

　昨年のソロ・デビューアルバム「Dreamcatcher」が私の年間ベストアルバムの一つ（モロコについで2位）だった、待望の2ndアルバムが早くも登場。

　全曲名曲と言っても良かった前作と比べるとさすがに劣るけど、それでもこれまた年間ベスト10入り確実の傑作。アレックスのソングライターとしての才能は間違いないでしょう。最近ロック雑誌とかインディー・キッズ気取りな奴等に「曲がいい」って言われてるような人達の音楽って、その場限りで聴こえがいいだけで、全体で見るとコード進行とかの辻褄が合ってないのが多いと思う。でも、アレックスは違って、ちゃんとウェルメイドな曲を作るための「流れ」を自分のものにしてるんだなあ。これがほんとの「うた」ってもんですよ。

　前作はほとんど1人で楽器を演奏しつつもそのサウンドはすごくバンド的だったの対し、今作ではバンドで録音しつつ前作よりもアコースティック色が強まっているのも自分が何を作るべきか、という事に対して迷いがない証拠だろう。イギリス人らしい、（アイリッシュ風味が入りつつの）カントリーやフォークの消化の仕方はこれぞブリティッシュ・ロック！　ほんとに現在のロック・シーンの良心だよ、彼は。

　ただ、前作でも思ったけど、自主制作のせいか音が安いよ。やっぱりいい音楽はいい音で聴きたいものじゃないですか。次作ではそこらへんも頼みます。っていうかこの才能を無視するレコード会社の奴等が一番どうかしてるぜ！

　でも音は確かに安いんだけど、彼自身の「誰でも口ずさめるような音楽を、より多くの人に聴いてもらいたい」という純粋で強い思いが音の端々から伝わってくるだけに、全体として受ける印象は超メジャー級。

　これだけ素晴らしい作品を作り続けられるのだから、彼にもう「元ハリケーン#1」なんて肩書きは必要ないだろう。完全にソロ・アーティストとして確立したね。こんなに人間としてもシンガーソングライターとしても素晴らしい人物と同じ世紀を生きられるなんておいらはほんとに幸せ者だぜ！　アレックス兄ぃ！　おれもやるよ！