一日だけの淑女 | 1933年 |
或る夜の出来事 | 1934年 |
オペラハット | 1936年 |
失われた地平線 | 1937年 |
わが家の楽園 | 1938年 |
スミス都へ行く | 1939年 |
群衆 | 1941年 |
毒薬と老女 | 1944年 |
素晴らしき哉、人生 | 1946年 |
或る夜の出来事 このフランク・キャプラ監督の映画も実に逸話の多い映画である。 主演はクラーク・ゲイブルとクローデット・コルベール。この配役が 決まるまでも紆余曲折し、すでに一流女優だったクローデット・コルベール と、当時まだ二流俳優だったクラーク・ゲイブルに決まるまでも配役は二転三転し、 主役が決まったクラーク・ゲイブルも「まるで島流しにあうようだ」と言っていたという。 しかし映画は大ヒット、ゲイブルは一流俳優の仲間入りをし、5年後の 『風と共に去りぬ』の頃には"キング"と呼ばれ、ハリウッド一のドル箱スターとなる。 この映画が広め、後のさまざまな映画で使われたものがたくさんある。 例えば、さえない新聞記者と大金持ちのお嬢様が恋におちるパターンとか、 男がヒッチハイクをしようとするがぜんぜん止まらず女姓が足をスッと出すと簡単に車が止まるとか、 結婚式の最中に花嫁が逃げ出すとか、後の『ローマの休日』や『卒業』などにも使われている。 (厳密にはこの映画で使われたのが全くの初めてというわけではないが、この映画がきっかけで いろいろな映画で使われるパターンの原型となった。) そしてこの『或る夜の出来事』はアカデミー賞三部門を独占し一つの映画が賞を独占するという今の形を作った。 さらにキャプラ監督の名が映画のタイトルよりも先に表示されるという初の監督となる。 それにしてもとても1934年に作られた物とは思えないほどセリフ回しもシャレていておもしろい。 クラーク・ゲイブルがワイシャツを脱ぐシーンがあるが、そのとき下に肌着をきておらず素肌の 上にシャツを着ているところがセクシーだと話題になりその年のアメリカの肌着の売上が40%も 下がったとか。 |