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●教養学部
 人間科学専攻


 演習I(視覚と認知の心理学)櫻井研三先生

人間の眼と脳が外の世界をどの様にとらえるのかを、錯視現象などのデモンストレーションを題材にしながら考えてゆくゼミ。

   

 演習系の授業としては、1年次の基礎演習I・IIと2年次の外書講読、そして3・4年次の演習があり、最終的には学生各自がその学習成果を4年次の総合研究(卒業論文)にまとめていく。水谷先生のゼミ(演習)では、「生涯学習の視点から『教育』を考える」をテーマにこれからの日本人の学びのスタイルと支援システム構築の基礎を学んでいる。

社会調査の体験を通して学ぶ

キャンパスで待ってます

人間科学専攻 3年
高尾由美さん
新潟県立新潟西高校出身

 社会調査の技法を学ぶ「社会調査実習」(2年)では、ある事象からテーマを絞って仮説を立て、アンケート調査とそれに続く分析までの一連の調査を学生たちで行います。夏休みには、皆で角田市に出かけて高齢者の方々に対面で聞き取り調査をしたり、先生が行った「情報化」についてのアンケート結果の分析もしました。これらの実習では、文献調査の方法やコンピュータの基本操作なども学ぶことができます。
 人間科学専攻は学問分野に幅があり、自分の専門を決めるにも弾力があります。私自身、ゼミでは「社会変動とライフスタイル」をテーマにしようと思っています。

人多
間角
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学 
。 

 

 現代社会では、高度の技術化と情報化が驚くほどの速さで押し進められています。しかも、それと並行するように社会や人間をめぐるさまざまな問題が発生してきています。

 人間科学は現代のこうした状況に対応して要請され、生まれた学問です。それはいままでのように、ある特定の学問分野からではなく、複数の分野・視点から人間を考え、人間や社会についての新しい見方、とらえ方を確立しようとする学際的科学なのです。

 人間科学専攻の教育目標は、学生諸君が人間と社会について複数の学問分野の知識と思考法を身につけ、人間にかかわる諸問題に適切にアプローチする基本的技法を習得することにおかれています。そのためカリキュラムでは、心理学、社会学、教育学等の複数の学問分野にまたがって人間を考察し、またそれらを総合する人間学的視野が形成されるように科目が開設されています。研究技法として、各種心理学実験、社会調査法、統計処理法、情報処理法の基本の習得が学生諸君に求められますが、これらはやがて諸君が社会で活躍する場合に有効な技法なのです。

 なお、本専攻では所定の単位を習得すれば、教員免許状(中学校「社会」・高等学校「地理、歴史」、「公民」)、社会教育主事の基礎資格が与えられ、認定心理士(日本心理学会)と認められます。


体育科学 黒須憲先生

運動と人間との関係について、スポーツ、健康、発育発達などの面から解説する。


純粋に人間を取り出して
多面的に分析。
  ●田中 進教授
 

 人間と動物の違いを考える時、学生たちは人間のことは直観的(本能的)に知っていると言う。けれどもそれは思い込みであり、授業では、まさに純粋に人間というものを取り出していきます。それが、広い意味での人間科学です。但し、その取り出し方には色々あります。
 私の場合は教育哲学の分野から焦点を当てます。日本の教育では‘ 個性の尊重 ’ということが強く言われています。では、個性と人間の特殊性(=他の動物と違い人間として同じである性質)とはどういう関係にあるでしょう。「個性」というものは、「特殊性」としばしば対立するものです。人間が大事、個性が大事というのは本当なのか? 人間の特殊性(尊厳性)を生かすことは大事なことですが、個性とは一体何なのか。授業で、より深く考えてみたいと思います。

人間科学専攻 履修の流れ

Resources for Learning

演習(ゼミ)テーマ(1999)

●健康と臨床の心理学
●教育・文化現象の計量的分析
●組織における人間の行動
●高齢者のサポートシステムについての理論的・実証的研究
●スポーツと人間形成
●視覚と認知の心理学
●制度の法社会学
●新教育運動の今日的意義
●人間形成の条件を考える
●人間形成と地域環境
●スポーツ(運動)生理学
●制度の人間学
●発達とコミュニケーション
●交通行動の社会的側面

学生卒業論文テーマの一部

●大学生における孤独感の原因帰属と性差
●大学生における移動体通信の利用
●教室コミュニケーションと子どもの発達
●GPSの各種スポーツトレーニングへの利用と可能性
●特殊教育制度と障害者の人権
●左折合図行動の観察研究
●社会とともに変わりゆくボランティアの役割
●生涯学習向け環境教育Web教材「みやぎの探険98」の開発と評価
●Multistage Fitness Testの陸上長距離選手に対する有効性
●貨幣とは何か
●中学生の楽観性傾向とストレス反応との関係
●アメリカ映画にみるベトナム戦争
●フレーベルの活動とその時代
●仙台藩における武道教育の研究

Q&A

総合研究への準備はどのようにしたらいいですか?

3年次の演習を履修する際、4年次に総合研究(論文)の指導を受ける先生につくことになります。従って、総合研究の準備期間は3・4年次の約2年になります。各先生の専門分野は多岐に渡っていますので、一つの事を深く掘り下げることも、複数の分野を広くとらえることもどちらも可能です。日頃から情報を収集したり、先生方に直接相談することが望まれます。

取得できる資格

●教育職員免許状
 社会(中学校1種)
 地歴・公民(高等学校1種)
●社会教育主事

●専任スタッフ

氏  名
担 当 科 目
[教 授]
遠藤 恵子 家族社会学
大江 篤志 社会心理学
大山 正博 実験・パーソナリティー心理学
片瀬 一男 社会統計学
小林 一郎 人間の哲学
久慈 利武 社会学
小林  裕 組織心理学
櫻井 研三 視覚科学
島田 啓二 教育方法
竹内 彰啓 映像社会学
田多 英興 精神生理学
田中  進 教育哲学
中嶋 明勲 生涯学習論
長谷川精一 文化論
堀毛 裕子 臨床・健康心理学
三浦 典郎 教育学基礎論
吉田 信彌 交通心理学
前田 明伸 体育方法学
氏家 重信 現代教育学
[助教授]
赤木 弘喜 体育経営学
荒  初男 経済学
加藤 健二 認知心理学
国井 嘉昭 体育方法学
黒須  憲 体育方法学
佐久間政広 地域社会学
佐々木桂二 コーチ学
三條 秀夫 基礎法学
千葉 智則 スポーツ生理学
中條多美子 学校保健
永井 義之 キリスト教学
松本 洋之 人間科学基礎論
水谷  修 社会学習論
谷田部武男 情報社会論
八幡  恵 現代教育学
[講 師]
松原  悟 コーチ学

●専門教育科目

●基礎部門●
○人間学序論
※言語と文化
※情報の科学
●第一類●
 人間科学基礎論
○教育学基礎論
○心理学基礎論
○社会学基礎論
 現代教育学I
 現代教育学II
 現代心理学I
 現代心理学II
 現代心理学III
 現代社会学I
 現代社会学II
 現代社会学III
 教育工学
 生涯学習論
 比較教育学
 社会心理学
 実験心理学
 臨床心理学
 心理学研究法
 社会調査法
 応用社会学
 地域論
 体育科学
○人間科学基礎演習I
○人間科学基礎演習II
○外書講読
 教育学実験実習
 教育学調査実習
 心理学実験実習I
 心理学実験実習II
 社会調査実習
○演習I
 演習II
○総合研究(卒業課題)
 人間科学の諸問題








































○は必修、※は選択必修科目
数字は開講学年を示す。教養教育科目と3専攻共通の専門教育科目は43頁参照なお、掲載はすべて平成11年度入学生用の科目である。カリキュラム改訂中のため科目名は変更になる予定。