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アクセラレータの増設

 

PC-9821Xa7e/S15の内蔵アクセラレータはCL-GD5440である。ずっとこれを使ってきたが、以前から不満はあった。まず第一に速度である。いくつかのベンチマークソフトで測定してみたが、ビデオ機能がかなり弱いことが分かった。これが全体のパフォーマンスの足をひっぱていることは間違いなかった。それにしても同時期に発売された他のメーカの製品では、その多くが64bitのアクセラレータが採用している。しかしGD-5440は32bitである。遅いのも仕方がないことかもしれない。二つ目はVRAMが1MBしかないことである。僕は通常800×600の解像度で使っていたが、High Color(16bit)でしか表示できないのである。別に作業に支障があるわけではないが、やっぱりTrue Color(24bit)で使いたい気がする

そんなときに、AT互換機で使っていたアクセラレータ(GA-968V4/PCI)が新アクセラレータの導入で余った。そこで「GA-968V4/PCIをPC-9821Xa7eに取り付けよう計画」を発動し、「GA-968取り付け委員会」を設置する。

GA-968V4/PCIはAT互換機用のアクセラレータである。しかしメーカーのホームページで調べたところ、GA-KIT-98PCIというものを購入すれば98シリーズでも使えることが分かった。しかし最近そのような製品を売っているところなど見たことがなかったし、当然お金もない。そこで無理矢理取り付けちまおうということになった。

まず、パソコン通信の電子掲示板やホームページなどで情報収集を開始した。それによると、どうやらドライバとケーブルがあればいいことが分かった。ドライバはこのボードのメーカーのホームページよりダウンロードできた。GA-Kit-98PCI(Ver.2.30)というやつだ。ケーブルは何を買えばいいのか全く分からなかったが、普通のCRTケーブルを買ってみた。両端はともにD-sub15pinのオスである。これで一応必要なものはすべてそろったことになる。

GA-968V4/PCIについてきたマニュアルは、AT互換機に装着するやり方しか書いていなかった。そういうわけなので、その後はほとんど勘でやってみた。まずジャンパーの設定をした。2,3にささっているジャンパーを1,2に差し替えた。ケーブルについては、最初にディスプレイと本体側のANALOGRGBを接続した。そして次に買ってきたCRTケーブルを用い、GA-968V4とRGB INを接続する。ドライバをインストールしたら(ちょっと面倒だった)問題なく動いたのでほっとした。

出費は1000円のCRTケーブル。取り付けにより800×600の解像度でTrueColorが使えるようになり、速度も体感できるほど向上しました。