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ポール・マッカートニーについてちゃんと取り上げてなかったような気がするんで取り上げてみたりなんかして。ポールアルバム全ランク付けしてみました(ライブ盤及び「Back In The U.S.S.R.」は除く)。まあ全部好きなのは大前提として。


この映画あまり知られてない(のかな?)が、実はすごくいい映画。どちらも歌手である姉妹を描いたものなんだけど、異常に(僕の)心には染みるのだ。そしてその映画を支えるのはもちろん「うた」。映画の中で演奏される曲はなんと全てライブレコーディング!!このこだわり様はすごい!そしてその音源はこうして1枚のアルバムとして発表された。

資料的な事を書いておくと、主演のジェニファー・ジェイソン・リーの歌が約半分。そして彼女の姉を演じたメア・ウィニンガムの歌が、JJLとのデュエット1曲含めて、3曲。ジミー・ウィザースプーンとジョー・ミラーが1曲づつ。演じたX(もちろんアメリカの方)のメンバーであるジョン・ドーが歌う曲が約半分(JJLとのデュエットあり)となっております。そういや、全部ライブ録音なんでジョン・C・ライリーがほとんどの曲でドラム叩いてます。すごい多才な人だ。そして何故かポージーズのケン・ストリング・フェローもゲストで参加。

いや、しかし、なんと言ってもジェニファー・ジェイソン・リーの歌!確かに下手なんだけれども、何故こうも心を打つのだろう?演技ではなく心の底から歌っているから、としか考えられない。もちろんファッションや歌い方は、彼女自身も大ファン(Xのベスト盤にコメント寄せていたりもする)である、XのボーカルのExene Cerevenkaの影響が強い、つうかまんまである。映画でもハイライトだったヴァン・モリソンのカバー「Take me back」は9分に及ぶ熱唱。ただ個人的にはそれ以外の歌の方に心を奪われる。映画のもうひとつのハイライト、メア・ウィニンガムとのデュエット「If I Wanted」を聞いてみよ。確かにメア・ウィニンガムの方が遥かに歌自体は上手い。しかし、上手いだけで、僕の心は動かされない。それと比べるとJJLは音程はあやしいし、ただがなるだけで音楽的に見れば決して誉められたものではない。しかし、僕はJJLの方に心を動かされてしまうのだ。それは彼女がギリギリの所で歌っているのが、歌から伝わってくるからであろう。「Midnight Train To Georgia」や「Hard Times」では痛々しいぐらいだ。このアルバムは、一人の「人間」がその「人間」をさらす事によりどれだけ人の心を動かせるのか、という疑問に対するの最も明確な答えのひとつではないだろうか?

これは物凄くエモーショナルなアルバムであるし、JJLは真にエモーショナルな人間だと思う。エモ・ブームとか言ってる奴はこれ聞いて本当のエモーションとは何かを感じとってもらいたいものである。

不満というか希望があるとすれば、ジェニファー・ジェイソン・リーにアルバムを作ってもらいたいという事。これだけ人の心を動かす歌が歌えるのだから。そういえば、この映画用のセッションでは彼女の自作曲も演奏されたという話を聞いたことがある。ぜひ一度聞いてみたいものだ。つうか何で発表しなかったの?

ともかくこれは最高傑作でしょ。世評は低いけど、ポール汁全開の大快作ですよ。

ポールって世間が考えるポール像と実際の彼自身の差がかなりあるような気がする。そりゃあこれだけ売れれば誤解も当然あるわけだけど、彼のバカにされる原因って全てそこにあるような。ポールはバラードでジョンはロックみたいなさあ。僕はポールの「実像」の方が好きなんで、この作品のように彼が突っ走りまくってる作品の方が好きなわけです。

 まあ、それはいいとしてこれ宅録テクノですよ。例えばポストロックとかローファイ(懐)の方々はこれを通らずに語れない!(はず
「Coming Up」が全米No.1獲得。

 ウイングスのラストアルバムにして最高傑作。当時のパンクやニューウェーブ勢に触発されたかのようなロックアルバム。ポールシャウト全開。これを聴くとクリス・トーマスとポールの相性が抜群なのが理解できるはず。ボーナストラックとしてワンダフルクリスマスタイム(ポールのソロシングル)も収録。

 トップ3が70年代後半〜80年のアルバムばっかですけど、ポールが一番キてたのってこの時代の気がするわ。「夢の旅人」のようなド民謡を作ってしまう一方で「モースムースとグレイグース」みたいなキチガイソングを作ってしまう。そいな振れ幅がいかにもポールでしょ。このアルバムではデニー・レインのサポートが良く効いていて、彼との共作曲、彼のボーカル曲がいいアクセントとなっていて収録曲数も時間もポールのアルバムの中では最も多いのに全く飽きさせません。全米No.1ヒット「With A Little Luck」収録。

現在ではポールの最高傑作との誉れも高い名盤「Ram」(当時はボロクソ)。ポールがリンダとともに突っ走りまくっていたらキチガイを通り越してめちゃくちゃポップなアルバムができちゃいました、というコロンブスの卵的名盤。

 現在までの最新オリジナルアルバム(「Run Devil Run」はカバー集なので除く)。ゲストもいるが、ほぼポール一人で作り上げた作品で、「マッカートニー」「マッカートニーU」に続く、「マッカートニー」シリーズ第3弾とも言っていいような内容になっております。

これまでの「マッカートニー」シリーズでは聞き手の期待とは全く違った方向に突っ走ってしまうポールがいましたが、今作では歳をとって落ち着いた事もあってか、世間の期待する「ポール」とキチガイポールがいい具合に折衝したようなポジションに落ち着く事に成功。全英全米ともに第2位という近年では最高のチャートアクションだったのもそのおかげでは?

 これを聴くとポールもまだまだ成長してるって事がよく分かりますね。このアルバムを制作している時にすでにポールはリンダが後何年も生きられない事は分かっていたらしい。それを踏まえてみると「Beautiful Night」は泣ける特にラストのブチ切れパートなんかもう。傑作。

06.McCartney  ソロ第一作にして、ポール史上に残る金字塔。宅録のさきがけと言ってもいい。こういう作品って当時は「なにやってんだ?」ぐらいにしか思われてなかったけど、今聞くとその意図が良くわかるんじゃないかな。ポストロックうんぬん言ってるんだったらこれも聞きましょう。全英全米ともに最高位第2位。

07.Band On The Run  ウイングスの一般的な代表作。しかし、このアルバムってメンバーの脱退により追い詰められたウイングスの起死回生の1枚でもあるのだ。バンドのアルバムなのに、ポールがドラム、という異常な状況もプラスに働き、煮詰まることも暴走することもなくポールの才能が上手い具合に発揮された1枚と言えるのでは?

またラゴスでのレコーディングによる影響もあるのだろうか。ポールの作品の中では最もアフリカの土の匂いがするアルバムである。また、デニー・レインの的確なサポートも何気に重要(「No Words」!)。CDには隠れた名曲「Country Dreamer」も追加収録されているので超オススメ。英米ともに1位獲得。

08.Run Devil Run  リンダの死などもあってかなり心配していた99年に届けられたロックンロールカバー集。99年の年間ベストにもいれたんで詳しい事は書かないけど、とりあえずこんなにもワクワクするアルバムを57歳にもなて作れるんだから。これからもまだまだいけるよね!

09.Off The Ground  この時のワールドツアーで初めてポールのライブを体験したとあって私にとっては思い出深いアルバム。前回のワールドツアーのバンド編成でレコーディングしただけあって、当時の好調ぶりが伝わる好盤。これで、大ヒットシングルでも生まれれば相当なものになっていたはず。惜しい!今聴くとさらに良さが伝わってきます。

 そういえば、私このアルバムのタイトル曲のシングルを買って(それまでシングル買った事なかったからね)初めて「バージョン違い」というものを知ったんでした。そんな13の夜

10.Pipes Of Peace 何気に前作「Tug Of War」よりも全然好き。出来的には確かに劣ってはいるけど、ポールと80年代サウンドが最もいい形で融合した作品なのでは?マイケル・ジャクソンとの共演曲(「Say,Say, Say」と「The Man」)も2曲入ってるしね。彼にとって三曲目となる全英No.1ヒット「Pipes Of Peace」収録。

11.Wings Wild Life.  ウイングスの1stアルバム。一般的な評価は散々だけど僕は好き。やっぱりポールってたくさんの人と絡んでものを作り上げていくよりも、あくまで一人か小人数で作り上げたものの方が迷いがなくて良いものになってるではないかと思う。これも、新たに結成したバンド、ウイングス結成直後にわずか三日で作り上げてしまったアルバム。オープニングの「Mumbo」からしてジャムセッションみたいだし。ただしこういう途中でほっぽりだしてしまったような未完成な作品の方が粗がある分、素のポールを垣間見れたような気がして思い入れも強い。デニー・レインのギターも異常すぎる(これ以後は普通だけど)。ただし収録曲数が少ない分減点。

12.Flowers In The Dirt  ポール復活の一枚。前作「Press」でのどん底ぶりから見事復調することに成功した一枚。これはやっぱりエルビス・コステロとのコラボレーションで刺激を受けたところが大きいでしょ。この共作に触発されたのかポール単独で書かれた作品も近年まれにみる切れの良さを発揮。「This One」は永遠の名曲となったのでした。全英1位獲得。

13.Tug Of War  確かに傑作なんだけど、ジョンの死もあってかポールがおとなしすぎだよね。今考えるとこれが80年代の絶不調の予兆であったのかも。スティービー・ワンダーとの共演曲「Ebony And Ivory」収録(全英全米No.1)。

14.Venus And Mars  ちょうどこの頃大成功した世界ツアーもあってウイングスが絶頂の頃だけど、僕にとって一番聞かないのがこのあたり。

 でもポールが「Get Back」とかでやりたかった事ってこのアルバムみたいな感じだと思うけど。ウイングスの全盛期ってバンドオンザランあたりから、このアルバムに伴う世界ツアー辺り、となっているんだけど僕的には思い入れはそれほど。彼の代表曲にもなった「あの娘におせっかい」は大好きだけどね。英米ともに1位獲得。

15.Press To Play ポール絶不調の巻。「Tug Of War」の成功がこのアルバムに至らせたとも言えるわけでなんとも複雑な気分。ただ世間で言うほど悪くはないと思うよ。歌詞はくだらないの多いけど(ポール・マッカートニーのPressは、「歌詞があまりにも下らないから」という理由で、著作権フリーになっているというのは本当ですか?)。まあ問題点としてはボーナストラックの方がいい曲多いってことか(Tough On A Tight Ropeとか)。

16.Wings At The Speed Of Sound  曲はいいのが多いんだけどほとんど聴かないなあ。「心のラブソング」は超名曲だけど、ウイングスのベストで聴く方が遥かに多いっす。いや、他のメンバーにボーカルを任せるのが悪いってわけじゃ全然ないんすけどね。やっぱりこの頃のウイングスの本領はやっぱりライブ盤「Wings Over America」か映画「ロック・ショウ(ビデオ化済み)」で体験するのが一番かと。全米全英No.1ヒット「心のラブソング」及び全英No2.ヒット「Let 'em In」収録。

17.Give My Regards To Broad Street  1984年発表の大コケした映画のサントラ。映画自体は夢オチといういかにもポールらしい映画なんで、ただの「映画」じゃなくて「ポール主演のリンゴもジョージ・マーティンも出てくる映画」と思えば十分楽しめると思いますよ。そもそもこの面子で何を期待しようっての?

 アルバムの内容はビートルズやウイングス及びソロ時代の曲のリメイクあり、新曲ありと幕の内弁当となっております(「Yesterday〜Here There And Everywhere〜Wanderlust」のメドレーは最高!)。シングルカットされた「ひとりぽっちのロンリーナイト」(この邦題「頭痛が痛い」みたいに二重にかかってるな)もデイブ・ギルモアのギターが効いた名曲。またCDにはアーサー・ベイカーによるリミックスも収録なんで、聴き所は十分。ま、オリジナルアルバムとはちょっと違ってもっとエクストラ的なアルバムなんで聴く回数自体はどうしても少なくなっちゃうんだけどね。アルバムとしては全英1位獲得。

18.Red Rose Speed Way  ジャケ最高!ポールのアルバムでもトップ3に入るぐらい好き!ただその分中身が薄い。多分これ以前の三作での評価がボロくそ(実際には名作揃い)だったんで、今度はかなり気を使って作ったんだろうなあ、と思わせる物凄く「世間が求めるポール像」と近い作品だとは思う。だからその分僕にはつまらないわけだ。

「My Love」とかこの時期のライブテイクを聴くと、さびれたジャズバーで演奏されてそうな、いなたいバラードなのに、アルバムテイクだとストリングス入りのベタベタの泣きソングになってるんだもんなあ。

 いや、聴き所は確かに多いんすよ。お馴染みの「Ram On」メロが飛び出すオープニングの「Big Barn Bed」とか、ポールとリンダの掛け合いが楽しい「Get On The Right Thing」とか、のんびりカントリーソング「One More Kiss」、そして物凄く力の入ったラストのメドレーとか。ボーナストラックにはポールもお気に入りの「C Moon」まで入ってるし。まあ、僕もここまで書くぐらい聴いてるって事だけど、その微妙なズレがどうしても納得できない、という事で最下位。チャート成績は全米三週連続1位。

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