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オポジション[d1] 」と「ローテーション[d2] 

 

民主政治の条件とは、くり返し述べたように、その国において自由が保障され、各人の間で平等が達成され、それによって国民が快適で安全な生活を享受できることを内容とする。そしてそのことこそが、人々が国家という政治共同体を形成した真の目的であり、したがって「国の政治」はそれらの条件を満たすことを最大の目標にしているということになろう。この点では戦後日本は、戦前に比べて著しく進展したといえる。

 

ところで巨大な近代国家において国民の大半は、個人の生命や生活及び政治共同体そのものの維持のために生産活動に従事し、政治や行政は専門家集団に任せる、という政治社会システムをとっている。とすれば政治運営が公正かつ民主的になされるためには、特定の政党や政治集団があまりにも長期にわたって政権を担当するのは好ましくないということになる。つまり、そこにおいて常に政権交替(ローテーション)のチャンスの可能性をもつような反対党(オポジション)が存在しているような政治システムが出来上がっていることが望ましい。(田中浩著『近代国家と個人』より抜粋)

 

※翻訳

第一段:[d3] 

第二段:[d4] 


 [d1]Opposition;反對、反對黨。

 [d2]Rotation;輪替、更替。

 [d3]所謂民主政治的條件,正如同上述一再重覆的,它乃是以該國必須能夠做到保障自由,達到人人平等,藉此,國民享有舒適安全的生活為內涵。並且這也正是民眾構建「國家」這種政治共同體的真正目的。所以可以說「國家的政治」係以滿足這些條件為其最大的目標。在這一點上,堪稱戰後的日本比起戰前的日本有明顯的進步。

 [d4]不過,在大型的現代國家裡,大部份的國民平時都是從事著生產活動,藉以維繫個人的生命、生活以及政治共同體。政治或行政則採行委諸專家團體負責的政治社會體系。於是為了政治運作的公正性與民主性,並不希望某個政黨或政治團體長期執政。亦即反而希望構建一個擁有反對黨,隨時有可能達成政權輪替的政治體系。